無過失補償制度について

産科医療の閉塞した現状を描いた「ノーフォールト」。このノーフォールト=無過失補償制度を具体的に検討しているようです。

時事ドットコム:分娩事故補償「具体策進んでいる」=産科以外も検討-舛添厚労相

舛添要一厚生労働相は8日、分娩(ぶんべん)事故が起きた際に医師の過失を立証できなくても患者に補助金を支払う「無過失補償制度」に関し「脳性まひで生まれた子供たちについてスタートさせるということで、具体策は進んでいる」と述べ、政府・与党や厚労省内で運用開始に向けた検討が本格化していることを明らかにした。

昨今、妊婦が突然具合が悪くなり、救急車で運ばれたものの受け入れ病院がなく、たらいまわしというニュースが取り沙汰されることが多いです。

Yahoo!ニュース - 奈良妊婦死産問題

最近の内閣改造人事で舛添氏が大臣就任したというタイミングも良かったのでしょう。

時事ドットコム:産科救急体制の整備など要望=学会・医会が舛添厚労相に

日本産科婦人科学会(吉村泰典理事長)と日本産婦人科医会(寺尾俊彦会長)は7日、産科救急医療体制の整備や医師不足への対策を求める陳情書を舛添要一厚生労働相に提出した。救急搬送先が決まらず、奈良県橿原市の妊婦が死産した問題を受け、一次救急を担う医療機関の重要性を見直し、すべての産婦人科病院・診療所が機能を発揮できる体制を整備することなどを求めている。

陳情書に対してのアクションということなので、今後の行方に注目したいと思います。

そうでないと、本当に「崩壊する産科医療の切り札になるのか?出産都市構想 ([の] のまのしわざ)」ということにもなりかねませんね。