ガンダムクライシス:トークショーで富野監督が・・・

ガンダムクライシス・オープン初日、2pmよりオープニングイベントでトークショーがありました。特設会場には曇天にも関わらずファン約300人以上がつめかけ、ナマの古谷徹さん、池田秀一さん、そして富野監督のお話を聞くことができたのです。

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以下ゲストの方の貴重なナマの声です。

古谷徹さん


実際のガンダムをみているとその大きさに驚愕。いきなり乗って、戦うなんてできないからアムロはすごい。ニュータイプじゃないと出来ない。フラウの両親をはじめ、多数の犠牲者を見て追い込まれていたからかも。大型車両(トレーラー)を運転するのとはわけが違う。

富野監督


「松戸のなんかよりもずっといい!」

野村工芸が製作したこと。そして終盤は気になって富野監督自身がチェック。
ガンダムに入っている文字なども不自然なことがないよう、すべてチェックした。
また足首のパッキングのところなど造形に手直しをさせたとのこと。

司会の方が台本どおり「実物大ガンダムをご覧になって、いかがでした?」と聞くたびに、監督は

「ごらんじゃない」(ずっと監修していたから)

と反論していたのが印象的です。
サンライズの堀口さんが今回のアトラクションをディレクションしたそうですが、


一ヶ月前に富野監督からFAXを受け取った。タイトルは「1/1ガンダムについて」。
サンライズ内、騒然。

サンライズ内の騒然とした光景が目に浮かびます。ダースベイダーのBGMを思い出しますね、いや、永井一郎さんのナレーションで「サンライズの人々は恐怖した」といったところでしょうか。

FAXに書いてある(心配)ことは本当に至極当然のことだったそうで、それで富野監督もこのガンダムにかなり関わったことがうかがい知れます。

富野監督にとって、


ガンダムは自分にとって嫌でも特別。だからもう普通になった。

そして今回実物大ガンダムを監修してみて、

(ガンダムの)本物はもっと凄いはず。

との思いを新たにしたそう。

とはいえ、現在はまだ美術の造作で、サンライズが(ディレクション)できるのはこのレベルまで。
次回は設計図から機械屋が作る、本物にしたい、ということでした。

ってかもう次のことを考えてます、さすが。

なお資金調達についてですが、

(シャアの隠し財宝の)金塊だせば作れるはず(w

といって笑ってました。

今回のガンダムの造形美の見所ですが、


見所は股間。足の間からみる。
エロティックというか、足の曲線といい、色気がある。
以前はふんどしと呼んでいたけど、実際にはもっとボリュームがあった。

だそうです。ロボットの股間とか、足の曲線美っていうのもなんだか不思議です。

そして作ってみてはじめて腰の部分に救急生命維持装置など入れられるスペースがありそうなことが分かったそうです。

ガンダムを作っていた当時、28年前はわけもわからずやってて、「ニュータイプ(という概念)」は放送途中で決めたそうですが、池田秀一さんいわく、


ニュータイプって何か(当時は)知らなかった。今DVDみなおして、ようやく分かった。

ということ。どうやら池田さんは余り物事にこだわらない性格のようで、シャアの名セリフもなかなか言わず、司会に催促されてようやく

坊やだからさ

の一言が飛び出しました。で、なぜこのセリフが好きかというと、、、

短いから

シャアはそんなことは言わないはず(w

また富野監督は


(ガンダムが良く見えないから)ライティング直せといっている。3ヶ月後はまたよくなっているから、3ヶ月ごとに何回も来てくれ。

アトラクションやっていたらガンダムなんかちゃんと見れない。それで見れたらそれはニュータイプ。
富士急さんにはツアーみたいな、実物大ガンダムをじっくりと見る企画をお願いしている。

ということで、現在のアトラクションの問題点もすでに把握、改善要求をしているとのこと。今後に期待です。

そして今後の話では、古谷さんが


ここまできたら、なんで動かないんだ。「たてよ、立ってくれよ(アムロの声で)」

という希望を出し、

さらに池田・古谷両氏が


次回はシャアザクを作って欲しい。そしてガンダムと対峙してほしい。
シャアの金塊から(資金を)出せば出来るはず(w

ということで締めくくりました。

アトラクションは少々物足りないものがありましたが、その問題点をすべて富野監督は的確に把握、指摘しているのに感服しました。やはりこの人は人を楽しませるエンターテイナーのプロなのですね。そしてクリエイターとして、作るなら完璧なものをという職人魂も感じました。

今後さらに改良されていくことを期待してます。