選挙について思う

都知事選挙が4/8にあるみたいですね、私はその日は大事な「タミヤチャレンジ」というラジコンレースのため静岡に行くのでもちろん不在者投票になります。

ニュースを見ないので今回の選挙の目玉がさっぱり分からないのですが、政治に参加するという意味でも、政治を変えるという意味でも投票することが大事だと、以前は思っていました。ところが最近はちょっと考えが変わりつつあります。

私の選挙に対する知識は小学生時代の中学入試の時に習ったものがほとんどです。中学・高校時代は比例選挙について、世界史か何かで代議員制度に至った経緯、制限選挙と普通選挙に関して若干知ったくらいです。

TVの選挙番組の出来が余りに杜撰、そして開票については単に速報性のみを追及することに辟易してTV離れしてしまったのですが、そもそも現在の選挙制度がどういった特徴があり、どのような欠点を内包しているかを伝えないメディアはどうも信用がおけません。それはおいといて、とりあえず現在の選挙制度を振り返ってみたいと思います。

まず普通選挙であること。税金をたくさん払っていようが、無所得で税金を納めていない人でも男女を問わず20歳以上になれば等しく一票与えられます。

普通選挙 - Wikipedia
制限選挙 - Wikipedia

次に代議員制、間接民主制であること。参政権を行使しても代議員を選ぶに留まります。

間接民主制 - Wikipedia

これに対するものが直接民主制で、現代ではほとんど見られないものとなっています。

直接民主制 - Wikipedia

今回の主題はこの「直接民主制」についてです。

直接民主制はその欠点の多さと人口増加に対応して間接民主制に置き換わったというのが歴史の流れです。しかし昨今のコンピュータ、インターネットの普及によりコミュニケーションの量と速度は加速度的に進んでいます。これを端的に表しているのが2chです。2chは誰でも議論に参加できる形態をとっており、これはいわゆる「直接民主制」の議論に近い形態になっているのではないか、と最近思いついたのです。参加したいと思うひとがいつでも参加できるし、議論を見たい人はいつでも見られる、それが2chです。

そして最近台頭が激しいwikipediaです。これも誰が編集しても可能となっており、賛否両論あるようなものでは「合意を形成してから反映すること」となって、そこでは合意を得るためのさまざまな議論や説得などが行われています。インターネットとコンピュータの普及により、誰とでも議論ができるようになったわけですから、地理的、時間的な敷居はとても低くなりました。

これを政治に利用できないかと考えるわけです。つまり直接民主制の復活。

間接民主制における弊害や問題点はすでに語りつくされていると思いますが、最も問題だと感じるのは代議員およびメディアのモラルの低下でしょう。一言でいうと信頼できない、ということです。ではそう思ったからといっても誰でも政治家になれるかというと、そう簡単ではありません。今政治家になれるのは、政治家の血族、関係者、芸能人、有名人くらいなものです。しかし政治は生活に必要なものです。そこで直接民主制による、参政の可能性はないのかなと考えるに至りました。

妙案はないのですが、少なくとも国家に必要な立法は政治家に任せずに国民自らが行った方が良いような気がしています。とりえあず都知事選は参加しておきますが。