これにも行かなくっちゃ。
八王子市夢美術館機動戦士ガンダムのキャラクターデザイン等で知られる安彦良和氏のアニメーション作家、マンガ家としての活動を紹介します。作品原画を含め300点を展示予定。
八王子市夢美術館
ガンダムといえばやはり安彦さんなわけです。そしてメカは大河原さんじゃないと。ただここで大問題が発生するのは、アニメというのは漫画と違って複数の人が絵を描きます。そうすると当然絵柄にばらつきが生じるわけですね。そして安彦さんというのは絵の天才。キャラクターデザインであり、作画監督が天才だとなると、他の普通の人がその人を超えるのは不可能。つまり絵が良い回は安彦さん自身がやっていて、そうでない回はやっていないとなってしまいます。これはなかなかつらいですね。天才は納得いかないし、一緒にやっている普通のアニメーターはどんなに頑張っても追いつかないしで。
結局その後しばらくして安彦さんはアニメの世界から遠のいてしまうわけですね。しかしどんなに漫画家として経験を積んだとしても致命的な欠点があります。それは
擬音を自分の絵の上に重ねられない(笑
漫画ってのは絵の上に擬音を重ねたり、効果線を書き込んだりして静止画を動かして見せる手法をとりますね。多くは手塚治虫が開発したものですが、これが出来ない。力が入ればはいるほど擬音や効果線は姿を消し、よりアニメの原画的になってしまうんですね。でも分かります、あんな野暮な文字で自分の絵を汚したくない気持ち。
だからやっぱり安彦さんの描く、動くアニメーションが見たいんです。そんな機会はないのかなあ。是非ガンダム THE ORIGINのシャア・セイラ編、ルウム戦役編を映画化して欲しいです。
もちろん作画監督は安彦さん自身で。