ガソリン積載量について考えてみる。一般道ではなく、サーキットでのお話。
以前ジムカーナをやっていたときは軽量化のため「ガス欠しない位で少なめ」という線が基準でした。そのためギリギリまで減らして本番に臨んだものの、一度360度ターンの最中にガス欠症状が出て優勝を逃した悲しい経験が。ホンダ車(シティ、シビック)の場合はほぼ半分くらい。Gが強くなるにつれてガスの偏りが強くなるので速くなると多めにガソリンを入れる必要があり、2/3位がいいという話です。Gがかからなければ1/3位まで減らせます。
FRであるS2000の場合、ヒーローしのい、スポーツランド山梨の場合は上りが多いことと、長くGがかかるコーナーがないことからガソリン満タンでトラクションがかかり良いようです。一方TC1000の場合は1コーナーが緩く、長くGがかかるためにガソリン満タンでは思いっきりロールがかかり、リアがブレイクしやすくなるようです。ということであればジムカーナよろしくなるべくガスは少ない方が有利かもしれません。
シティやシビックではガソリンタンクはホイールベースの内側の後部座席下にあるのでロールやヨーには大きく影響しないのですが、S2000のガソリンタンクはほぼ後軸上の左側にあるのですが縦に長く、意外と上についてます。そのためロールへの影響が大きいのでしょう。20Lくらい減らせば20kgくらいは違ってきますから結構変わりそうです。
TC1000の1コーナーでは初めてリアが重く感じ、重量による振り出しってこういうものなのかあと思いながら運転してました。今までFFが中心でリアの荷重が抜けてリアが振り出す経験しかなかったのに、今回は重さが元でリアが振り出されてしまってます。そういえば昔昔にMR2を運転させてもらったときにシティと同じ速度でコーナーに突っ込んだらスピンした経験がありましたが、それってこういうことだったんだと今更理解できました。運転手もまだまだ発展途上です。