「パーソナルコンピュータ」の終焉

80年台、90年台に続々と創刊したPC雑誌の元祖ともいえるのが月刊ASCII。マイコン、アイオー、ベーマガなどと並んで時代を作った雑誌ですが、ついにその役割を終えるそうです。8月号は必見です。

月刊アスキー

インターネットマガジンの方が先だってその役割を終えており、「インターネット」というものが一般化するのに約10年しかかからなかったと捉えられますが、PC(パーソナルコンピュータ)はそれ以上、約20年かかったとも捉えられます。

確かにいまやパーソナルコンピュータ的なものは世界に深く入り込み、無くてはならない存在です。携帯など一時期のワークステーションと呼ばれたコンピュータ以上の性能と機能を持っていますし、逆にパーソナルコンピュータから遠ざかることもすでに不可能といってもいいでしょう。

なんにせよ小田急線の中でポケコンでプログラミングをしていたときに、隣の人に「それ何?」と声をかけられて説明したものの分かってもらえたか怪しいあれから20年以上たって、電車に乗る人すべてがポケコンなんて比べ物にならないくらい高性能なコンピュータである携帯に向かってプログラムの代わりにメールを打ち込む姿を見ると、あの時「そのうち皆同じことやるよ」と内心思ったことが現実となったなという漠然とした実感を持ちます。

10年後、20年後の世界はどうなっているんでしょうね。