日本の政治家

日本の政治家には技術者出身者がいないように思います。日本の産業形態を考えると農業国でもなく、経済国でありその根幹には原材料を輸入して加工して輸出する、工業が中心です。特に強いのが精密機械、家電、自動車なのは自明です。ところがそんな日本なのですが、技術者が政治家に転身したという例は余り聞かないですね。そもそも政治は参入障壁として人脈や経済力、知名度が必要なので、それを持たない、持ちにくい技術者は参入できません。プロジェクトXのように技術者はその成果は知られても、その名前は知られません。

今回ライブドアの堀江社長が衆議院選に参入しました。IT企業の社長であり、経済力を持ちながら去年のプロ野球参入で得た知名度、存在力を活かしての参入です。たんなる金持ちとかではなく、インターネットという技術の変わり目にうまく目をつけて、経済力をつけた賢明な人がどこまで政治家として活躍できるのかは、今後の日本の政治家の方向性が変わる序曲となる可能性があり楽しみです。堀江さんが技術者ではないとか、ライブドアはもうIT企業ではないという見方もありますが。

アメリカでは雷は電気で出来ていることを発見したベンジャミン・フランクリンが憲法草案に携わっています。他に例を思いつかないのですが、もっと自国の産業に立脚した人が政治に携わって欲しいものです。