映画「電車男」

色々な事情により日曜日の夜映画館にふらりと立ち寄ってみました。見たいと思っていた交渉人真下正義はlate showがすでに始まって20分経過、他にちょうど見られる映画は「hostage」とあの「電車男」のみ。hostageは新聞の評価欄で☆5つを獲得していたので映画として完成されているということで興味があったものの、ここはやはり話題性で電車男でしょう。ということで全然見る気が無かったのですが、見てみました。

電車男はいわゆるまとめサイトで流し読みはしていたものの、じっくり読んだこともなく、泣いたわけでもないです。一番興味があるのはあの2chの様子をどう映像表現するか、そして久々にみる中谷美紀の演技です。前評判では2ch用語を中谷美紀が喋るだけでも一見の価値アリとのことでしたが、そのシーンは一度きり。他は結構至って普通な表現で、男3人組が少しだけ戦争風で衛生兵を呼べとか、後ろからうたれてみるとか、白旗あげるとかある程度。結構電車男が相手と不釣り合いなのを嘆き、挫折し、励まされて勇気を出していくところに時間を割いてました。一方の中谷美紀はまさにキャスティングの妙。セリフが余りにも現実離れしているというか、それは一昔前のお嬢様だろうというような純粋ぶりで昔の男が描く理想の相手っぽいのを好演というか快演してました。中谷美紀のもっとも良い点はきっと声なんだろうなと思った瞬間。お嬢様っぽいセリフを女性らしい透き通った音で表現されるとかなり来ます。いや、普通の男なら恋に落ちる瞬間。ある意味魔性なのかもしれない。ということでもちろん坂本龍一作曲のシングルもってます。

映画という約2時間の枠で流れもよく、きちんと起承転結というオーソドックスな手法にのっとってまとまってました。泣けるかどうかは観客の感情移入の度合い次第ですが、私はまとめサイトを読んだとき同様泣けるほどではなかったですね。二人で見に行く映画としてはおすすめできます。

観客はというと日曜日のlate showということもあり若いカップルが目立ちました。大学生風がおおかったように思いますが、電車男同様の男性、女性もちらほらと。奥さん子供もいるのに一人で見に来ている自分も電車男の部類にカテゴライズされるのかなぁと思うとちょっとブルーでした。そういう意味でもカップルで行くことをお勧めします。

最後に、7月からTVドラマ化されますが、こちらは伊東美咲が演じます。中谷美紀が好演した後だけに、どう演じるかがとても興味深いです。またドラマだと10話くらいの尺での表現になるので、また違った表現方法で見せてくれることを期待しています。

- 映画「電車男」
- TVドラマ「電車男」

- のまのしわざ:「電車男」の本が出ます
(予言的中!?)

- オタクと電車男を観る会 ものすごく挑戦的なタイトルのような気がします。明日からエルメスと呼んであげよう。