機動戦士Zガンダム 第五話 父と子と

なんかシリーズ最初っから哀しいカミーユでした。

ついこないだ母を目の前で亡くしたばかりなのに、今回は同じく宇宙で爆発に巻き込まれて父まで消えて行きました。

今回の名セリフは「親に親をやってもらいたいって子が思っちゃいけないんですか?(というような内容)」です。そして「幸せな家庭に育った人にはわからない」とも言ってました。家庭における親の役割、子供が親に期待することというのが明確にあり、それを果たせない、満たされないという欲求不満が精神的苦痛、鬱屈となりカミーユの精神構造や衝動的な行動に現れているようです。

アムロの場合も同じく技術者で家庭を顧みない父と、愛想をつかして子アムロをおいて去って行った母という構図が描かれていますが、それを今回は両親の死を目の前で、という試練を与えています。最後はカミーユは号泣していますが、母がなくなったときは怒りを、そして今回父も亡くなったことで今度は悲しみが感情を支配したのでしょうか。

さて、クワトロ大尉がはじめて自ら「シャア・アズナブルを知っているか?」と問いかけてきました。
カミーユに「理想を一人で実現しようとして、組織の壁に敗れた人」とばっさり斬られたのには笑いました。シャアはこの後「逆襲のシャア」でまた理想を実現しようとして失敗するんですけどねぇ~
シャアもまた哀れです。