今ラジコンを作っていますが、このラジコンは直結四駆になっています。しかし私は今までFRとFFしか所有したことがなく、四駆を運転した経験もほとんどありません。スポーツドライビングはゼロです。そこで四駆のセッティング方法を勉強すべく、図書館から借りてきた本がこれです。
著者は三菱自動車においてパジェロやギャランVR-4の開発、WRC参戦に携わった方だそうです。この本はサスペンションの機能はまずは横に置いておき、車が物理法則においてどのような動きをするかを理論的に説明しています。読み進めるには物理の基礎知識が必須で、大学の勉強をしている感覚ですが非常に納得が行きます。
この本で出てくる「走りの四角形」は車のパッケージングが持つ基本性能を一つのグラフで表すことが出来ます。ここでは重量配分が60:40のA車と40:60のB車がモデルとして出てきます。その2車が前輪駆動の場合、後輪駆動の場合、そして四輪駆動だった場合の性能をわかりやすく紹介します。
なぜF1が後輪駆動なのか、それはこの「走りの四角形」を使うと当然の帰結といえるのです。
- タイヤの性能がよく
- エンジンに十分な力があり、
- リアヘビーの車
では後輪駆動が当然で、わざわざ複雑で重い四輪駆動にする必要はないことを説明します。
この本を読むと車の基本性能を左右するのは、重量配分と重心の高さ(低さ)だということがよくわかります。
まだ途中までしか読んでいませんが、このあと四輪駆動方式について、4WSについてなどにも触れており非常に興味深いです。また読み進んだら紹介します。