旅行業界の将来

ある有名旅行代理店の友人と会う機会があり話を聞くと、WTCの事件からイラク戦争、SARSともはや海外旅行は壊滅状態だそうだ。それではこれらがクリアされた後復活するかというと、それはNOだという。今までのように、エージェンシーが旅行をアレンジするというスタイルから、カスタマーが直接インターネットで予約をする時代になってきているという。

CNET Japan - 江島健太郎 / Kenn's Clairvoyance

しかし、インターネットの登場が徐々に破壊をもたらしつつある。ある程度の規模の宿泊業者になると自社のWebサイトで直販を開始してすでに一定の成功を収めており、中小の宿泊業者でも「旅の窓口」に代表されるインターネット専業で低コストが売りのニュータイプの旅行会社が急成長してくることで、販売チャネルに重心移動が起きてきた。長らく言われていた「個人客の嗜好の多様化」「インターネットで業界再編が起きる」という言葉がリアリティを帯びてきたのである。

友人いわく、そもそも旅行代理店は部屋(ホテル、旅館)を持っているわけでもないし、飛行機を持っているわけではないから、価格競争力はないという。結局ホールセールでまとめて買ってきて、それに人件費を上乗せして売るしかないから、価格競争になると利益を削るしかない。そういった意味でかなり閉塞感があるようだ。

よく考えると自分はツアーで旅行行ったことがなかった。新婚旅行もやっぱりインターネット使って、航空券もホテルもとっちゃった。確かにそういう流れになっていくのかなあ。