この問題、何が問題なのかな?
ishinao.net/mylog - 日テレで視聴率操作、プロデューサーが謝礼 from NIKKEI NET1%あたり6万円か。結構安いな。初期投資として調査費にそこそこ使ったとしても、視聴率を金で買うってのは結構効率がいいんだな。
TVと視聴率は切っても切れない関係にあるから、大騒ぎされるのも当然でしょう。しかし法的に問題があるのだろうか?たとえば収賄罪とか。
放送局の信頼がどうのというのはあるだろうが、それ以前にそもそも視聴率ってのをとっているのがたった2社(ビデオリサーチとニールセン)で、しかもサンプル数がたったの600世帯(関東地区)。TVのチャンネルを合わせているのだけを判定する装置で、見ているかどうかや家族のうち何人が見ているか、注視しているのか、ながらでつけているかどうかわからない前世代的な機械ではなかったかな?そんな機械で番組の評価をしようってんだから、番組を作るほうも苦労が絶えないのでしょう。6万円で1%なら払う気にもなる。しかもこのプロデューサーは自腹で払ったというし。ちょっと同情しちゃう。
そんな視聴率絶対主義&TV依存生活をサイバーパンクでSF化した名作といえば
TVを見ることが国民の義務となっていて、ホームレスすらもブラウン管をひきづって歩かなきゃいけない。政治とTV視聴率が一体化している世界。すでに10年以上前のイギリスの番組ですが、現代社会への警告をふんだんに織り込んでいて社会派SFです。今ならビデオレンタルで見られると思います。
sizimi
はじめまして。sizimi です。確かに視聴率主義ってのは放送業界のみならず問題だと思いますね。ただ、民間はどうしても収入源をスポンサーに頼らざるを得ないために仕方のない側面も持っていると思います。尺度として。僕も約2年前まで、放送業界(技術会社)にいたので、痛いほど、視聴率操作をしてしまいたい気持ちがわかります。(制作会社ほどではありませんが ... )しかし、この不正は、スポンサーや視聴者を裏切る結果になってしまうのです。要はスポンサーは水増しされた料金を支払っているのと同じことになるからです。これは大きな問題です。また、サンプル数のことですが、料理の味見、例えば塩味をチェックするのに、鍋全部(極端ですが)を飲んだりしません。スプーン1杯(味見するのに十分な量)で問題ないですよね。このサンプル数は統計学的に問題ないことを前提に決められています。また、不正の舞台が「特番」ってところが問題なんです。容易に不正がしやすいし、発覚しずらい ... ってことです。長くなって、すいませんでした。
tnoma
sizimiさま
コメントありがとうございます。
水増し料金という例えは非常に分かりやすかったです。サンプル数については、本日の地上波アナログ放送の放送免許更新時に麻生総務省大臣がサンプル数を増やすようにとコメントしたと報じられていました。
私としては、視聴率を理由にいい番組が消されてしまうことが非常に残念でなりません。たとえばテレビ東京で去年放送されていたWINNERSという番組は成功者体験をトーク形式で盛り上げていて、その類稀なる才能と努力と偶然の話が聞けて楽しみにしていました。
視聴率が悪くて終了してしまったのですが、裏番組が木村拓哉の「GOOD LUCK」だったのです。それでは視聴率がとれるはずもない(苦笑)
番組の評価としては、「金持ちA様貧乏B様」のような類似番組を出しているので良かったのではないでしょうかね。
結構長くなったので、今回はこれくらいで。
今後ともよろしくお願いします。