激動のガンダムSEED、最終章に突入。
前回から今回の間に、かなりの時間が経っているようだ。
N(ニュートロン)ジャマーキャンセラーの技術を手に入れたアズラエルが地球連合評議会で核を使うことを宣言。核ミサイルは地球の貯蔵庫からマスドライバーを使い、月基地へと運ばれ、連合艦隊へと搭載される。核搭載のミサイル部隊は「ピースメーカー」と呼ばれ、ザフトの前線基地を軽々と殲滅する。悪のアークエンジェル、ドミニオンも一時月基地へと戻り、整備・補給を行って侵略作戦へと参加して、薬中3人組も期待されていた本来の戦果を発揮する。
増々重くなってきた。
地球連合は核兵器を使うことを正当化し、その部隊名が「ピースメーカー」。最初の標的は軍事要塞だが、後半の標的はプラント、つまり民間居住区である。民間人を攻撃するというのは「戦争」という定義の中では「虐殺」にあたり、通常戦争責任を問われる行為となる。しかし戦争終結後、戦争を裁く者がその戦争犯罪を犯した者自身であれば問われることはない。
ブッシュがイラク戦争で戦争終結宣言ではなく、戦闘終了宣言を出したのもこういった背景がある。イラクの戦争はまだ継続しているのだ。いや、継続させない限り主権を持たない外国が国家元首である者を指名手配し、殺害することは出来ない。それを通常状態で行うと「殺人」である。
連合の目的はコーディネーターの抹殺となったのだ。プラントを攻撃し、ザフトの壊滅とコーディネーターの消滅が人類平和のための条件。まさにブルーコスモスのテーマどおり。
一方、ザフト、アスランの父、パトリック・ザラも対極の同様の考え。ナチュラルを殲滅する、ないしはザフトの支配下に置くこと。これではおとしどころがない。
さて、第三勢力のラクス派はといえば、戦争終結をさせるのが目的である。プラントへの核攻撃を直前でミーティアを装備したフリーダムとジャスティスで阻止し、ザフトへ加担する。これはテーマである、憎しみの連鎖を断ち切るための行動。決してザフトを支持しているわけではない。
そのザフトはというと、変態仮面クルーゼの憎しみ連鎖を発散させたい思惑どおりジェネシスという、核兵器よりももっと凄いエネルギー兵器を使う、、、ところで今回は終了。ああ、来週はどうなるんだろ?あと数回で本当に終わっちゃうの?(終われるの?)
さて、今回もルージュは出撃せず(いつ出るんだ)
ディアッカ出番なし。
キラは前回のメロメロな精神状況から立ち直っている。
ついでに顔がもげたフリーダムも綺麗に直っている。
ムウ・ラ・フラガは機体を「ファイ(?)」と呼んでいていたような。
ミーティアは前フリなく自然に出てきて、大活躍。プラモが待ち遠しい。
ラクスの、「遅かった」発言が意味深。
今日のピックアップはディアッカじゃなく、イザーク。
イザークはいつの間にかに隊長に昇進した模様。前回の変態仮面の艦、ヴェサリウスが落ちた後、部隊を再編成した結果の人事だろう。そのイザークは力一杯薬中3人組と一人戦うのだがいかんせん戦力不足。そしてプラントへの核攻撃を目の当たりにして、心は揺れるゆれる。そこへ颯爽と現れるアスラン+ミーティア。イザークの母ってやっぱり評議会のおエライさんで演説をしていたのだが、演説だけじゃ核攻撃は防げない。そんなもどかしさが伝わってくる。さて、今後の行動に期待。