機動戦士ガンダムSEED PHASE-42(第42話) ラクス出撃

やっぱすげぇよ、ラクスって。世界を回しているのはアスランでもキラでもなく、彼女。いつも「あら、それは困ったことになりますわねぇ」くらいノホホンとしたセリフの奥に2歩も3歩も先を見通す力。真の強さで女性として、娘としての弱さを包んでいる。決して隠しているわけでもなく、作っているわけでもなく、ありのままに強くいる。単なる歌姫で、お嬢様と思っていたが、他のキャラとは格が違う。すべてはラクスの手中にあり。なるほど、監督が怪物というだけのことはある。

さて、本日のディアッカくんのコーナー。本日のセリフは

「やだよ、あんなもんにはお前が乗れよ」

でした。しかもこの一言だけ。しかもOP前。6時00分19秒のことでした。今日はこれでおしまい(笑)

アスランが、自分が戻ってこれなかったらディアッカにジャスティスをのって欲しいというのだが、それを断るセリフ。これは2つの意味があって、アスランに絶対帰って来いっていっているのと、ジャスティスほどの力と責任をこなせるのはアスランしかいない、つまり自分はアスランとは役割が違うということをきちんと認識した上での発言。しかもそんなことは照れていえないので、いつもの軽口で返しているのだ。いやー内面はやっぱり真面目だねえ。

本日の見所は前回前フリがあった、「砂漠の虎」こと、アンディ・バルトフェルドの再登場だ。死んだと思われたが、左目を失って生き延びていた。愛人のアイシャは写真が飾ってあったので、さすがに生き延びてなかったようだ。バルトフェルドは再登場して、パトリック・ザラ側。すわ、再びキラと敵同士として相まみえるのか?と思わせる。しかし、よーく考えると、以前から副官のマーチン・ダコスタ(そんな名前だったんだ)はラクスと行動を共にしていたわけだから、当然のようにバルトフェルドはラクス側だったのだ。やるなぁ。

しかもフリーダムとジャスティスの搭載母艦となる、エターナルの艦長なのだから奪取もスマート。スマートじゃないのは、アスラン。父親のパトリックと口論の挙句、撃たれるし、連行中には暴れて逃走を図るし、せっかくラクスたちが段取り決めてアスランを助けようという計画は滅茶苦茶。アスランの行き当たりばったりな性格と行動にはかなり呆れる。やっぱりラクスとは格が違う。

今日のキラはというと、「帰れ」っていうのに、アスランかわいしで小惑星群の中で待っている。いつ出てくるかは分からないのに、ずっと待っているって、いや、気が長い。いくらフリーダムが核搭載で電池切れがないからって、こちらも段取り、計画性なし。やっぱりラクスとは格が違う。

ところで、クルーゼの御付きになったフレィだが、クルーゼの薬を見つける。のま家としては、この薬をフレィものんで薬中毒の強化人間となり、MSを奪取してキラと対決することが期待されている(まだいうか)。

これで役者は全員揃った。来週は悪のアークエンジェル「ドミニオン」に乗って、ナタル・バジルールの再登場か?しかも薬中3人衆と悪の親玉?とともに。