一向に無くならないアクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違え。オートマ車が主流となってから頻発し、未だに発生しています。マニュアル車の場合はクラッチがあるため、踏み間違える以前に左足でクラッチを切ることで駆動をカットできるので、起きた話しをききません。
これまでも色々考えましたが、最近のクルマで起きるのはなぜか、改めて考えてみたところ、日本車にはブレーキが2つついていることが分かりました。
2つあるブレーキ
ひとつはブレーキぺダル。
もうひとつはアクセルペダルです。
ん、何をいっているのか分からない? そうです、アクセルペダルは普通アクセル、前に進むためのものじゃないか、とご指摘もごもっとも。ところが昨今の自動車はアクセルペダルにはセンサーだけがついていて、DBW、ドライブ・バイ・ワイヤー(電線)といって電気信号でエンジンのスロットルを制御するんです。
このDBWが曲者で、ドライバーの意志に反してアクセルを開けなかったり、あえて閉じたりしている、つまりブレーキをかけているんですね。
特に初期、最初の数ミリから数センチのアクセル開度の部分をなますことで、燃費向上や排ガス規制対応を行っています。
そのために、あっと思ってちょっとペダルを踏み込んで、ブレーキが効かない、もっとペダルを踏み込まなきゃ! と目一杯踏み込んだら実はそれがアクセルで、ようやくDBWが反応してエンジン全開となって暴走、という流れです。
もしこれがすごくピックアップのいいアクセルだったらどうでしょう。例えばスーパーカーとか。
ちょっとアクセル踏んだだけで、ファン! とエンジンが反応するので、お、これブレーキじゃない、逆逆! ときちんとブレーキペダルに足を踏み変えるはずです。
軽すぎるペダル
もうひとつの問題として、アクセルもブレーキも、ペダルの大きさ、重さがさして違わないことです。つまり機能性の差別化ができていないということ。
特に昔はブレーキというのは重くて、目一杯踏み込まないと効かないものだったので、その当時のことを知っていれば、ちょっとペダルを触って軽かったらそれはブレーキじゃない、と判断がついたそうです。
今はブレーキブースターが強力で、弱い脚力でもブレーキは効きますからね。ペダルは軽いです。
手触り、という触感がありますが、足触り、という触感も当然あるわけで、そういうのを考えるとペダルはもう少し重くてもいいと思います。
なぜこうなったの?
そもそもオートマ車の発生が、足の不自由な人でも運転できるように、という発想からきて弱者救済だったわけです。同じように重ステからパワステ、より軽く、力の弱い老人や女性でも運転できるように、ということから操作系が全部軽く軽くといってしまいました。その結果、老人がAT車で暴走するという事態を招いいます。
左足ブレーキのススメ
これを防止するのにハイテクを駆使するのもいいのですが、そもそもブレーキは左足、アクセルは右足、としたらどうでしょうか。
そしてイザというとき同時に両方のペダルを踏んだら自動的にアクセルは開かない、ブレーキ・オーバーライド機能があればいいのだと思います。実際現在のAT車はヨーロッパ車を中心にこのブレーキ・オーバーライドが入っており、例えアクセルをあけていてもブレーキ踏めば、ほわわわん、とアクセルが閉じてしまいます。
これまでマニュアル車があるからブレーキペダルはどうしても中央になりがちでしたが、今後AT車のみになる時代、左側にブレーキペダルをおいてもいいと思うんですよね。
とかいってるうちに自動運転時代がきちゃいそうですが。
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ブレーキペダルの重さの話しはこちらを参考にどうぞ。