付けていることを忘れる、いや外すことを忘れてしまう活動量計 Misfitに新しいバージョン、 SHINE2が出ました。
今回縁あって早速モニターさせてもらうことになりました。色は黒とローズゴールドが用意されており、私はローズゴールドをチョイス。
ShineからShine2へ大きくグレードアップ
Shineで十分なんじゃないの、と思っていた私。しかしMisfitはそうは思っていなかったらしく、今回大幅なハードウェアのアップデートを敢行しました。簡単にいうとゼロから作り直し。
Shine(左)よりも一回り大きく、薄くなったShine2(右)。デザインは踏襲しているので一見新色にしかみえません。
一回り大きくした理由は男性の腕につけるにはこれまでのモデルが小さ過ぎたこと。確かにG-SHOCKとはいいませんが、Baby-Gくらいの大きさは欲しいところですね。ベルトも少しだけ幅広になりました。
そしてこれまで筐体は穴をあけてアンテナを出していたラップトップPC方式でしたが、今回筐体自体をアンテナにすることで薄く、そしてデザイン上もスッキリ。さらには電波特性が向上し、到達距離も転送スピードもアップといいことづくめです。そのため同期が早いです。
充電させたいだって! (You're fired)
今回CEOの Sonnyさんから話を伺ったのですが、面白かったのはとにかく Misfitは
・充電不要
・電池寿命6ヵ月
を第一義にしたとのこと。すべてのハードウェア、ソフトウェア設計はこれを達成するために行われており、逆にこれが達成できない機能、センサーは諦めたそう。
どうしても消費電力が大きく、厳しいのでエンジニアが「充電池を搭載しないか?」といったら最後、アメリカのベンチャーなので、もちろん冷たい視線の次に続く言葉は「You're fired(お前はクビだ)」でしょう。さすがにインタビューでは言いませんけどね、それくらい充電不要、6カ月にはこだわったそうです。
なぜ充電不要、6ヵ月なのか
理由は非常にシンプル。
・充電が面倒
・充電させるとつけたり外したりが億劫になる
・電池が切れていると使えない
・付けなくなる
・それじゃ意味がない!
Sonnyさんの奥さんはとても面白い人で、「充電ができない人」なんだそうです。なにせ iPhoneですら充電しない、だからSonnyさんが充電係となって、毎日ケーブルをつなげてます。
そんな人でも Misfitなら大丈夫、6ヵ月もちます。
そしてこの長寿命のいいところは、付けていることを忘れること、そして外すことも忘れてしまうこと。もっとも必要な付け続けることを必ず達成できるんです。
付け続けられる防水設計
普通、腕時計や活動量計を外すのはお風呂やプールなどの場合。しかし活動量計だから水泳の場合でも計測したい、ということでMisfit Shine2は 50m防水設計。これは50m潜れる、というよりも激しい水泳をしたときの水沫を防ぐのに必要なスペックだそう。そのため当然お風呂のシャワーくらなら大丈夫。だから外すことを忘れてしまうんです。
同期を忘れても大丈夫。長期間でもデータを圧縮、保存
付けていることを忘れるということは、スマホと同期することも忘れることもあるでしょう。でもそんな場合でも大丈夫。分単位だと30日、30日を超えると日単位、60日を超えると週単位、のように圧縮して内部保存しているそう。
同期を使って落とした位置がわかる
とはいえ、同期は数分おきに行われているため、常にどの場所で同期したのかを記憶。それで万が一落としても、最後の同期した場所を中心に探すと見つけられるという仕組み。
正常進化したハードウェア
充電不要、付け続けられる活動量計として正常進化したポイントはバイブレーション。そして正確なセンシングを行う6軸センサー。白色LEDからカラーLEDへの変更により表現が多彩に。タッチセンサーはさらに正確になりトリプルタッチに対応、Misfit FlashでできていたIFTTT対応や、iPhoneのリモートシャッター、音楽の再生・停止、早送りといったリモコン機能も可能になりました。
ハイライトはバイブレーション、トリプルタッチのフィードバックや目覚ましに使ったり、しばらく動いていないと動けと教えてくれたり、気付かせる程度の控えめな振動。しかしフィードバックがあるというのは、非常に分かりやすいです。
これも、充電不要、6ヵ月の電池寿命を達成するためにバイブレーションも通常回転式を用いるのに対し、消費電力の少ないリニアモーター式を採用。プロセッサも10倍~20倍省電力のものを利用するなど、機能は上がっているのに、電池寿命は変わらないのが凄いですね。
Misfitの意味
ところでMisfitというはどういう意味なのでしょう?
AppleのCMに出てきた言葉で、「社会不適合者」という意味だそうです。
社会からはみだした、という割には製品作りは実直でとてもロジカル。今回CEO Sonnyさんの理路整然としたお話をきいて、製品開発とはこうあるべきだよな、と改めて感服した次第です。
毎日充電しなきゃいけない、四角くて厚ぼったい、高いApple Watchがありますが、その対極が Misfit。ああ、だから misfitなのか。すでに Appleは大勢派ですからね。
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こちらはShine。