マツダ・ファミリアの不遇と罪深い村上春樹と


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以前、いい感じになっていた男性と食事に行ったとき、彼の乗っている車がマツダのファミリアだと聞いた瞬間、『海辺のカフカ』の星野青年がレンタカーのお店でファミリアについて感じた一文「たしかに目立たなかった。それは匿名性という分野におけるひとつの達成であるようにさえ思えた。一度目をそらしたら、どんなかたちをしていたかほとんど思い出せなかった」がポンと蘇って、相手の男性に対して気持ちがさーっと冷めたことがあります。

これに対する村上春樹の答えが秀逸です。

最初「悪いことをしてしまった」と謝りつつ、さらに「マツダの社員のみなさんもその話を聞いたら、すごくがっくりされると思います。」と低姿勢に出てしめやかに終わると思いきや。

まあ、ファミリアという名前の車はもう作られていませんから、いいんですけどね。

なげたーーー、ぶんなげたーーーー!

まるでジャーマンスープレックスから、回転投げ技が決まったかのようです。ひどいw

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こちらも味わい深いです。

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村上さんにおりいって相談したいことがあります。「物語を『書き切る』にはどうしたらいいか」という相談です。僕はもういい歳なのに、未だに作家になりたいという夢を捨て切れません。今はその、創作意欲的なものを、ブログやSNSなどで発散させています。書く内容は、体験談や考えていることの他に、短編小説も出すことがあります。