アイドルの海外進出と STARMARIE #starmarie

ダークファンタジーなアイドルユニット、 STARMARIE のライブが良かった」の続き。

日本型アイドルと学生と学園祭と

アイドルをみて感じるのは、やはり学校の延長ということ。

学生が練習して体育館や講堂のステージにあがって熱唱するというカラオケスタイル。普段のクラスメートが見せる別の顔に魅了されるわけで、これは男女問わず、女子はアイドルユニットになり、男子はバンドを組むと。

これを商業化したのがおにゃん子クラブであり、AKB48。そのため衣装も学生服をモチーフにし、おにゃん子クラブは「セーラー服を脱がさないで」とその名もズバリ。ターゲットとする支持層が近しい年齢層の学生相手となれば正しい戦略です。森高千里といった古のアイドル達は大学の学園祭のステージに数多く立ち、「学園祭クイーン」となって地道にファンを獲得していっています。

このスタイルは非常に日本的。というのは、アイドル活動の元をただせば、学生がちょっと高くなっている教壇の上に立ち、黒板の前で制服のまま歌い踊るわけで、これは日本の学校スタイルが基礎的な共有体験となっているから。しかしこの教壇スタイルは日本と、一部のアジアの国(昔日本統治だった場所)のみ。欧米型の学校には教壇も制服もありません。

だからこれまで世界になかったアーティストのスタイルで、逆にこれが日本っぽい、世界からは異質なもので、クールジャパンとして世界で受け入れられようとしてます。とはいえ、奇抜で異質だから面白がられている、という見方もできるわけで、どこまで日本的な学園祭や体育祭のような団体歌謡が通用するのか不安にもなります。

別のアプローチはアーティストとしてで、それは曲であったり、ダンスであったり、プロフェッショナルになることで魅了するということ。これは年齢層や性別を問わず、いいものであれば受け入れられます。こちらはベースとなる共有体験がなくてもいいわけです。

今も昔もアイドル事情は、学校スタイルとアーティストスタイルと、大きく分けられるんですが、どちらがいい悪いの問題でもありません。菊池桃子がラ・ムーになったことを思い出せば分かるように、成長(加齢)、市場環境の変化とともに変化しなければならないこともあるし、逆に松田聖子のようにいつまでも青い珊瑚礁ということもあり、人それぞれ。

アイドルユニットに「卒業」というシステムを入れることで、メンバーの新陳代謝をはかり、加齢問題をクリアしたのは慧眼で、ここでも学校スタイルということがよく分かります。

ただマーケットが、ターゲットがドメスティックのみじゃなくなった現代では事情がことなってくるでしょう。つまり海外展開です。

アーティストスタイルの babymetal, Perfume, きゃりーにしても海外展開を強く意識してますし、学校スタイルのモーニング娘。もです。まあCDが売れない時代ですからね。

音楽の頒布スタイルのシフト

CDだろうとテープ、レコードにしても、音楽を記録メディアに入れて頒布する、という点では共通しています。1990年代、CDがミリオン、ダブルミリオン、はては400万枚と膨張に膨張していきました。でもその後急速にシュリンク、いまでは10万枚でればもう十分です。

これは音楽の頒布スタイルがネットにシフトしたからで、物理的な記録メディアを使って頒布するというのが時代遅れになったことを証明しています。

もともとこの販売スタイルは記録メディアを製造するメーカーと音楽業界が結託したもので、その証拠にソニーにしても東芝にしても、メーカーが音楽レーベルをもっています。それをネット時代になってアップルが iTunesでかっさらっていった上、youtubeといった無料で音楽も動画も国内外を問わず見られる時代になったために「音楽を頒布する」という目的が達成されてしまったから、わざわざ物理記録メディアをお金を出して買う必要はなくなったのです。

流通は税制の関係もあり面倒ですが、ネット上で音楽データが流れる分にはなんの障壁もありません。日本のアイドルがアニメ、漫画が海外に流通するのと同じく、流れて受け入れられはじめていくのは自然なこと。

これは日本による世界文化侵略、と私はとらえています。

輸出産業のフェイズシフト

文化なので平和的なんですけど、明らかにマインドを浸食してます。日本文化が好きなファンと話してみると、言語は違うんですけど、非常に近しい感覚なんですよね。日本がアメリカ占領下にアメリカ文化に浸食されると、ファッションや考え方がアメリカに近くなるように、日本文化が海外に出ると、そこには存在しないのに制服を着たりして。

だから今のアイドルは最初っから海外展開を念頭に活動しているわけです。STARMARIEもそのひとつ。

マーケットサイズに限りがあり、ライバルも多い日本市場と、まだ小さいけれども拡大しつつある海外市場。どちらも抑えていく必要があるので、これは大変な時代です。

ただいいのは、昔、松田聖子がアメリカ進出で英語を習い歌ったということをする必要がないこと。ビートルズが日本にきても英語で歌うように、今はきゃりーぱみゅぱみゅも海外でも日本語で歌うわけで、その方がむしろ自然で、受け入れられるということ。

20世紀後半は家電や自動車が輸出業のメインでしたが、その前は絹や衣料品がメイン。産業はシフトするものです。

日本がアニメ、漫画、アイドルといったエンターテインメントを輸出産業のメインにシフトしてもおかしくないわけです。それがクールジャパン政策なわけで、名前がダサイと批判されていますが、それはおいといても実際にそう動いているし、世界でも求められています。

小さなライブハウスで歌っていた女の子たちが、数年後どうなるのか、本当に分からない時代です。それだけに今後の変化が楽しみですね。何か起きるかもしれないし、起きないかもしれない。それでも、やってみないと何もおきませんから、やってみないと。

それだけにネット戦略とライブは大事。

STARMARIE 海外ワンマン公演

STARMARIEは海外でもワンマン公演を行います。

STARMARIE

2015年3月15日を皮切りに、初の海外ワンマン公演を含んだアジアツアー「STARMARIE ASIA TOUR 2015~FANTASTIC~」の開催が決定しました!!

台湾、マニラ、ジャカルタ。

地名だけきくと、タミヤ・ミニ四駆にも関係しそうな場所。これは行ってみたくなります。

もう、世界はつながっているんです。