13年ぶりにニューヨークにいったらイエローキャブがトヨタ・カムリばかりでビックリしました。
さてそんなカムリで思い出したことが。昔々、自動車免許をとったころ家には古いコロナがありました。元々茶色のメタリックでしたがある日、母親が台所用クレンザーと台所用たわしで磨いた結果フラットブラウンに変わっていましたが。
そんなみすぼらしいコロナを大学生が好むわけもなく、新車購入計画を練ったのです。
本当はリトラクタブルライトのホンダ・アコードが欲しかった、特にB20Aエンジンを搭載した2.0Siが良かったのですが、
「いとこの旦那がトヨタ・カローラ店のディーラーだからそこから買う」
と言いだして頓挫。そのディーラーでセダンといえばカローラとカムリ位しかなく、カローラには1.6GTがあったのですけど
「2ドアクーペのAE92(FFレビン)とは全然違うよ」
という友人の言葉から熱が冷めてしまいました。
結局5人家族ということで、室内の広いカムリにしたのでした。2.0ZX、ハイメカツインカム 3S-FE 120馬力です(どうでもいいことですが、記憶力凄いですよね、この頃のは全部覚えてます)。
色は当時人気のスーパーホワイト2。ピカピカの新車がやってきて、いざ走りだしてみると、、、あれ?
そうなんです、その前のおんぼろコロナ、3速ATだったとはいえ腐ってもFR。重ステで細くてでっかいハンドルでしたが交差点で一気にハンドルを切りこめばテールスライドさせることができ、面白かったんです。後部座席の人が窓に頭をぶつけてかーなーりー怒ってましたが。
ところが今度のカムリはFF、曲がらない曲がらない。なにやってもリアはブレークしない。アンダーステアという意味がこの時よくわかりました。
ハンドリングは最悪で、失敗したと後悔したもののなにせ家の車ですからね、もうどうすることもできません。
しかも中が広く、5名乗車だからといって選んだにも関わらず、このクルマに5名でのったことがありません。意味ないじゃん! これならカローラGTの方がよかった、いやAE92でよかったじゃないという話です。いやいやAE86の方が、、、ってまあ丁度AE92に切り替わったあとなんですけどね、1987年10月のことです。
定員乗車、というのは昔みたいに乗り合いで行こうとか、そういう場合じゃないとしません。大学時代の合宿でクルマで行く場合もなるべく4名におさまるように配車したりするわけで、結局定員乗車でギューギューってのは自分の生活の中でなく、結局2名乗車でいいんじゃないかという究極の結論に至るわけです。突然人が増えてどうしても乗せなきゃいけない、なんてシチュエーション、いまどきないし。今後もないし。
オデッセイも、定員の7人乗せたのは4年のうち2回の旅行でしかありませんでしたが、後で2台で別れていけばよかったね、という結論でした。
乗り合いのタクシーとして、カムリはFF版クラウンっぽくなかなか良かったです。ただもう私は買うことないでしょうね、5人乗りのセダン。