今年もいってきました、F1日本グランプリ in 鈴鹿サーキット。
今年も気合い十分の子供。頭の中では遊園地で遊ぶことしか考えていません。
Day0: 移動日
子供に学校を金曜日休ませて連れて行くという悪い親の見本ですが、木曜日の終業後家族を学校側でピックアップ。その後高速道路、中央道・国立府中IC - 八王子JCT - 圏央道 - 東名高速 - 新東名 - 伊勢湾岸道路 - 一般道というルートで移動。9pm前に白子到着です。
Day1: フリー走行
初日はとてもいいお天気、風は涼しいものの直射日光は強くジリジリと日焼けしてしまいます。
家族と別れてFP1からデグナーコーナーへ。ここはコースアウトが多い、鬼門のコーナー。今回F1初走行の弱冠17歳マックス・フェルスタッペンがおっとっとするんじゃないか? と思いつつ見てみるとなんとも安定した走り。むむむ、これは大器の香りです。
FP2は1-2コーナーへと移動。
しかし遊園地で遊びすぎて可夢偉の走行はみられず、なんでも3周でマシントラブル、クラッシュしたとか。
この日は6pm閉園、ギリギリまで遊び尽くして焼き肉へGO!
いつもいく焼き肉屋さん、余りにうまいので食にうるさい奥様をして「いままで食べた中で一番美味しかった」と言わしめたほど。とろけるうまさでした。
Day2: 予選
いよいよウィークエンド、お客さんも増えて賑わいを見せる鈴鹿サーキット。
金曜日はグランドスタンドをのぞきフリーでしたが、週末は指定の席での観戦となるためC席、S字コーナーへ。
午前のFP3がはじまると2コーナーでハミルトンがコースアウトクラッシュ!
ハミルトンはバイクでピットに戻ります。
ここはコースアウトするクルマが多く、ロータスの2台もコースアウト、ギリギリで戻れていました。
昼ご飯を食べて午後の予選も同じく観戦。
メルセデスGPの圧倒的な強さの前にポカーン。可夢偉も頑張ってますけど。
少し時間があいたので、仲間は前夜祭の待ち行列へ。野間家は当然遊園地へ。
少しだけ速そうなカートに乗ります。
子供いわく「マシンが遅い! ブレーキいらない! こんなのおかしい!」
と文句たらたらでした。新東京サーキットや平塚のF.ドリームを体験したあとでは物足りないのも仕方ありません。
美しい夕焼けのあとは前夜祭へ。
スペシャルゲスト、マンセルの爆笑トークが素晴らしかったです。今年のハイライトはもしかしたらこのトークかも。
可夢偉「こないだ、一人で富士山に登ったんです。日本は本当に素晴らしい国だと改めて知りました」
マンセル「大丈夫? 彼女と別れたの?」
(鋭いwww)可夢偉「予選のクラッシュ、あれやばかったです。右サスペンションの予備がなかったから、壊してたら決勝走れなかった」
マンセル、ポケットから紙幣を取り出して、可夢偉に渡す
マンセル「可夢偉はマクラーレン・ホンダに乗って、ワールドチャンピオンになるべきだ。そうすればお金たくさんもらえて、ぼくのようにパリットしたズボンがはける」
(可夢偉、穴をパッチで縫い合わせたダメージジーンズをはいていた)
マンセル「そのときは僕がマネージャーやるからね!」
可夢偉「ホンダに乗れたらマンセルさんのはいているような綺麗なズボンはきます」
・・・
マンセル「ベッテルが移籍しただろ、だからクリスチャン・ホーナーのところに行って、僕が来年のろうか? といったんだ。ニキ・ラウダのところにもいって、どこか乗れるところはないかと聞いてる。
マンセル「FW11は本当にパワーがありすぎて、ここだけの話、直線でウォールが見えるほど右に左にスライドしちゃうからパワーを下げてもらっていた」
マンセル「明日乗る予定のFW11はどうもこの27年のあいだにちじんじゃったみたい(実際にはマンセルが太った)」
マンセル「ホンダの人からは絶対に10,000回転まわすな、ホイールスピンさせるな、と言われてる」
ユーモア抜群のマンセルに可夢偉は、「イギリス人、イギリスチームのユーモアは素晴らしい。ラインもユーモアなんですよ、今度はここ走ってみようかとか、そうすると新しい発見がある。マシンもそうで、ちょっとしたユーモアから新しい技術がでてきる。その意味でイギリスを尊敬してる」
(リンク)可夢偉、琢磨、マンセル登場の日本GP前夜祭 - F1ニュース ・ F1、スーパーGT、SF etc. モータースポーツ総合サイト AUTOSPORT web(オートスポーツweb)
Day3: 雨の決勝
台風接近で終始雨の予報の決勝日。朝からシトシト、たまに霧雨になる程度で降り続けます。
朝早くいったものの、マンセルのFW11デモ走行はキャンセル。ということで、屋根のないC席にいっても大変なだけなので、それまで遊園地で遊びます。
この雨では遊具は停止かと思いきや、意外と動いてます。しかし当然のことながらぬれまくり。雨具必須です。
そんな中、100均のレインコートを羽織っただけの子供の装備では歯が立ちません。ジェットコースター程度なら顔がぬれるだけでいいのですが、そんな状態で昨日も乗ったカートにのったからさあ大変。
ズボンがズボぬれ。こういう雨の日は羽織るものではなく、ちゃんと履くタイプのレインウェアでないといけませんね。
濡れて冷たくなったズボンを前に子供は超不機嫌、
「すぐ帰ろう、ズボンを履き替えたい」
気持ちは分かりますが決勝まであと40分。そんな余裕はありません。というか、雨のなかカート走ればぬれるの、わかるでしょ!
「あーあー、冷たい、帰りたい、はぁ〜」
つぶやく言葉は恨み節のみ。何度も繰り返すので腹がたってきて、
「あのね、回りの人だって我慢しているんだよ。それにレースを楽しみにきているんだから、そういうことは声に出して言わないの」
というと無言でうつむくのみ。
雨は激しくはならないものの、完全にウェット状態。路面状況は悪く、セーフティーカースタート。
10周でレース開始、インターミディエイトタイヤにすぐ交換したバトンが絶好調、3位に浮上です。
レースがはじまれば呪詛の言葉もなくなり、結構レースに集中してみるのが子供のいいところ。
レース自体は雨のなかスライドするマシンをコントロールする妙技が見られて、1−2コーナーは非常によかったです。特にライン、雨だと2コーナーは大回りするんですよね。アウトーアウトーアウトで、脇ギリギリ。
そして予想通りあがってきたのは鈴鹿を得意とするベッテル。これは子供と予想していただけあって、観戦にも力が入ります。
それと苦しい戦いを強いられた可夢偉の力走。1−2コーナー前を通るたびに旗を降って応援、彼も戦ってますが、我々も雨に負けませんよ。
レースもあと10周というところでアクシデント発生。
多少雨が強くなった、といっても雨量はそうでもなく、霧っぽいのと5時に近くなって夕暮れ時、暗くなってきたのは観戦席でも分かりました。
最後ウェットタイヤに交換するかとおもいきや、そんな中みんなインターミディエイトタイヤのまま。路面はインターでいけるのかな、と思った矢先にビアンキの重大事故発生。
最初セーフィティカーが入ったので何が起きたんだろうと分からなかったのですが、すぐに事態の大きさに気付きました。これはヤバい。
そして赤旗中断。
事態が重いこと、あと数周しか残ってないことから、レースを最後まで見ずに席をたつことを決断。
レースがなければば「冷たい、帰りたい」な子供なので、子供つれて席をすぐさまたったわけですが、歩いているうちに赤旗中断のままレース終了とのアナウンス。どっと観客が席から離れます。
いち早くバスに乗って帰ろう、と思うわけですがこれはバス乗り場殺到して混雑していることは簡単に予想できます。なにせ我々、2007年の地獄のF1富士を体験していますからね、こういうときは慌てた方が負け。
ということで我々の向かった先は・・・
鈴鹿の温泉!
そうです、鈴鹿サーキットホテルには温泉があるんですよ。
バス乗り場へ行く途中に温泉の予約券を発売する売り場があるので、そこで時間の予約と前売り券を購入。すぐさま入りたいので 17:45-18:00受付入場の券を買います、大人1600円、子供1300円、タオル付き。
いってみるとガラガラ。先客は数名で、我々が入っている間に増えたのはわずか数十名。混雑とは無縁の快適入浴タイム。
実は数年前に入ったことがあるのですが、そのときは金曜日か土曜日だったために大混雑、洗い場に並ぶという体験をして「なんだか戦場みたいだ」と思ったものです。
しかもそのときは存在に気付かなかった、露天風呂を発見!
露天風呂であったまり、脱衣所で髪とぬれたズボンを乾かします。すっかり落ち着いた子供は上機嫌。雨のレース観戦は辛く、嫌な思い出になりがちですが、こうしてあったまって、衣類を乾かせばとてもいい気分、終わりよければすべてよしです。
温泉を出てゆっくり休憩。子供はiPadでゲームをやって楽しく過ごします。7pm近くになったので、そろそろシャトルバスもいい頃合いかと思い、出てみると案の定ガラガラ。
待ち時間はほぼゼロでバスに乗ることができました。温泉から約30分ほどで白子駅に到着。
白子でごはんを食べ、9pmに出発。
その頃には渋滞もほぼ解消され、一般道も高速道路もスムース。しかし途中から台風の影響により大雨、一部速度制限がかかるなどコンディションは厳しい状況でした。
伊勢湾岸-東名高速-圏央道-高尾IC
のルートで帰宅。途中ヤフーナビと高速の案内版が常に新東名の方が時間がかかるとの案内、半信半疑で旧東名ルートを選択したのですが、これが当たり。走るシケインとなる80km/h制限のトラックもほとんどなく、交通量も少なくてまるで中央道のよう。スムースに巡航できましたので結果的に1am過ぎに到着、想定内の時間でした。
雨の観戦
私は今回バイク用のレインスーツを着用、これが品質が高くてズボンまで含めてまったくぬれず、蒸れず快適そのもの。ただバイク用ということでフードがないので頭が濡れてしまったのと、靴が防水ではなかったので、靴下はぐちゃぐちゃに。
世の中いいレインスーツやレインシューズが出ているので、こういった雨の日はきちんと雨対策・雨装備して行った方がいいですね。良い思い出は良い装備から。F1観戦チケットの値段を考えれば、雨装備は安いものです。