そろそろ子供を連れて海外にいってみよう

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小学5年生。学校で英語の授業がはじまり、それに合わせて塾(公文)にも行き出した息子。英語は言葉、言葉とはコミュニケーションであり、いわゆる「勉強」ではない。どちらかというともっとphysicalなもので、体育に近い存在だと考えている。

いくら授業や塾で練習したからといって、それはやはり勉強の域を出ず、生きたものにならない。

ではどうすればいいか。実際に英語の国にいって使うのが一番の早道。

ということで、多少英語のイロハが分かったところの夏休みに子供を海外に連れ出すことにした。

どこにいく?

近くて安くて英語が通じる国。となると自然と限られてくる。さらに除外したいのは、イギリスや北米といった英語ネイティブの国。英語が難し過ぎて、ハードルが高い。

そうなるとアジア各国、フィリピン、香港、シンガポール、マレーシアといったところ。

治安の問題でフィリピンは除外、物価の問題でシンガポールも除外。香港は観光も買い物もしやすい街で好きだが、今回は友人家族がいるマレーシアにいくことにした。子供にとって単に街歩きをする、観光だけというのはまだ早く、遊び相手がいる方が楽しいだろう。

狙い

今回の海外旅行のゴール設定は以下。

・英語を本当に喋っている国があることを体験

・本人に英語を使わせること

・両親が実際に英語を使って現地人とコミュニケーションしている姿を見せること

つまり、英語を使うことはそんなに特別なことではない、普通のことなんだよということを体感するツアーである。

買い物は本人に

「アイス食べたい。」

うんうん、じゃあ自分でかっておいで。

空港について早速トライ。特に問題なくかえた、そりゃそうだ、「Can I have this one」くらいしかいってない。白人の英語だともっと発音とか気にしないと通じなかったり、分かってて意地悪されたりすることもあるけど、アジアはアジア訛りで英語の発音を余り気にしないで済むのがいいところ。

アイスをゲットしてニコニコ、成功体験もゲット。

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帰りのタクシー

帰りのタクシーの中では、たまたま私が助手席に座った。するとフレンドリーな運転手が「マレーシアは初めてだった?」ときいてきたので世間話を開始。車ネタで結構盛り上がり、結局空港までの1時間、ずっと話していた。

これはとても重要で、親が英語を普通に話している姿を見せられたことで、親の面目躍如ということもあるが、それ以上に大事なのは、英語は怖くないということ。

英語を喋ることへの抵抗は一つに恐怖心。

怒られるんじゃないだろうか、間違っていないだろうか、失礼じゃなかろうか、笑われないだろうか。

色々な恐怖が巻き起こり、言葉にならない。

そういった恐怖心を抱く理由は色々あるが、それが「勉強」であり「正解」があるとしたら、間違いを恐れるあまり喋れなくなってしまうのも理由のひとつ。

言葉は「勉強」ではなく、目的はコミュニケーション。それを他でもない親が実践することで、子供の異国語への恐怖心、多分まだ抱いてないし、今回の旅行で「なんてことない」と思ってくれたら大成功である。

番外編:買い物は値切る

露天でご飯を食べていると、今はやりのセルフィー用一脚(自撮り棒)を売りに来た。元から興味があったこともあるが、これはいい機会と交渉。最初30リンギットだったのを安くならないかときくと、25という。20だったら買うよ、といったら、20でいいといって妥結。

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安いか高いかは微妙だが、ポイントはこの交渉ということ。つまりコミュニケーション。相手は高く売りたいし、こちらは安く買いたい。その交渉を英語でやる。

物に定価があって、それをそのまま買う、というのはちゃんとした店だけであり値切るのが流儀。相手も値切られるのを前提で最初いってきている、というのを実地で体験。

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買ってすぐに使って、楽しんだからダブルでよかった。

次回は子供自身に値切り交渉をやってほしいし、きっとできることだろう。

プール

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「泳ぎたい」という本人たっての希望で、友人家族2家族と一緒にリゾートプールへ。日本でいえば東京サマーランド+ディズニーリゾートといった規模。値段も日本と同じ価格くらい。

子供6人でスライダーに流れるプールに、大きな浮輪にしがみついたり、落としたりと大騒ぎ。6時間も遊んでいたけど、あっという間だった。

そこでも日本と違い、日本人はほとんどおらず。言葉も英語以外も飛び交い、人種も宗教も様々。ムスリムはプールの中でもヴェールをかぶったまま、全身着衣だったりと、なかなか見ない風景。

昨今日本でも日焼け防止でジャケットを羽織るのが多くなってきたので、まあさほど違いはないが、ヴェールはすごい、プール用の生地になっているのだろうか。

初Uber

市内の移動はタクシー、とはいえ現地に不案内なのとなかなか英語が通じない、へんなところに連れて行かれるおそれがあるので Uberを利用。

予め目的地を正確にセットでき、予測料金もでるのでとにかく安心。

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唯一の問題は市内が大渋滞しており、呼んでも待ち合わせの場所になかなか来られないこと。10分の到着予測が結局30分くらいかかったこともあり、3回目の利用ではまったく逆向きに走っていってしまったので途中でキャンセルし、予定変更したことも。

これはUberの問題ではなく、クアラ・ルンプールの市内渋滞によるもの。どこをどちら向きに走っているのかリアルタイムで追えるので、この点でも Uberの利用価値は高かった。

街歩き

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Batu Cavesまで送ってもらい、見学したあとクアラ・ルンプール駅まで電車移動。予想以上に遅く、自動車で20分のところ、待ち時間20分+電車30分と50分以上もかかってしまった。

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さらにクアラ・ルンプール駅周辺には何もなく、そもそも歩行者の移動すらままならない。

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なんとか抜け道を探しだし、LRT駅にいくとチャイナタウンと隣接し、人も多く、露天商もでていて活気にみなぎっていた。これだ、これがアジアだ。

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LCC エアアジアX

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(この5秒後、カップヌードルをひっくりかえした)

LCCのエアアジアを利用、3名で往復15万円程度と、実家の熊本までいくのと変わらない飛行機代。

しかも羽田発で便利、KLIAもLCCターミナルが新しく KLIA2となり広く、綺麗にグレードアップ。それまでタラップ+徒歩だったのに、ドッキング式になりまったくもって普通の航空会社と変わらず。

シートにはモニターもオーディオも何もないそっけないものだけど、その代わりのお楽しみはお食事。現金決済で食べたいものを注文して食べる、というのは結構楽しいみたいで、子供は2回もカップヌードルを注文。もちろん本人が英語にて。

プリオーダーのミールもきて、お腹一杯です。

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意外にも奥さん子供、大満足でした。


謝辞

今回はタイトなスケジュールにも関わらず、私たち家族を快く受け入れて下さった 薄い財布、バリューイノベーション南さん、ありがとうございました。本当にお世話になりました。

そしてプールでご一緒した Eye-Fiの田中さんご家族も、遊んでいただいてありがとうございました。

子供にとっていい夏休みの思い出になりました。本当にありがとうございました。