東日本大震災でズレが発生した名石橋「常磐橋」が修復工事を行っています。
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今回たまたま日本橋川を俎上したところ、修復工事のため分解されていた常磐橋に出会いました。これは貴重な姿です!
補修工事中の常磐橋
東日本大震災でずれた石橋を修復するため一度石積みを外してます。石はすべてナンバリング、崩れ落ちないようにアーチの下に支えをつけてます。
常磐橋は石橋(眼鏡橋)建造物として、日本橋にならぶ美しい薄いアーチを描いているのが特徴。アーチを薄くするには非常に高度な技術、精度が要求されます。
常磐橋は「常盤」とかくと皿では割れる=崩れると縁起が悪いため、あえて石の方の「常磐」を使っています。
こちらで、修復状況を詳細にレポートされています。
常磐橋そばの石垣
左から
・常磐橋(石橋)の基礎となる石積み(細かいブロック状)、1877年建造
・常磐橋門(枡形門)、1629年と江戸城の石垣の中では比較的新しいため、石が大きく、表面が平坦、隙間がない
・通常の石積み、石のかたちがバラバラでなおかつ隙間も大きい。江戸城建造時、1600年頃か。
・護岸工事によって、コンクリートで埋められ、表面はタイルのような外壁となっている。昭和以降。
と歴史が重層的になっているのが特徴。
モノ・マガジン
今回のボートクルーズの模様は来月号(7月16日発売)のmonoマガジンにて紹介されます。楽しみです。