新生S2000奥多摩セッティング、小菅の湯へ

3連休の中日。お天気だったこともあり、昼過ぎから奥多摩へと行ってきました。実に9ヵ月ぶりとなります。

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S2000+ワンドラ・カスタム・オーリンズ:奥多摩ドライブ - [の] のまのしわざ

圏央道を使って小菅の湯へ - [の] のまのしわざ

いつものように高速道路で上野原ICまで行き、そこから奥多摩へ向かってツイスティーな峠道を行きます。ボディ剛性アップ、そしてAP2のリアサブフレームとなったシャーシはどう反応するのでしょうか、期待でワクワクです。

装着サスペンション⇒ ワンドラ・カスタム・オーリンズ【ワンダードライビング】

いつも思うのですが、ボディ補強というのは純粋にワクワクさせてくれます。こんにゃくのような、ボヨンボヨンのボディでは手ごたえ感がなく、どうしても不安定になりがち。なのでボディ補強をすれば当然良くなる、と思いたいのは人の常です。しかし現実はそう甘くはありません。

(フロント 番)(リア番)
・スタート F6 R8

峠に入る前、高速道路ですでに気になる挙動。まず不感帯が大きいのです。ハンドルの微小な操作に対してクルマが動きません。そしてそのまま切りこんでいくと急激にフロントが動き始めるという挙動...

S2000+ワンドラ・カスタム・オーリンズ:奥多摩ドライブ - [の] のまのしわざ

一方で少し気になっていたフロントの応答性、0.5テンポ遅れていることが顕著に、いえ顕著になったのではなく自分がより鋭敏に感じることになってしまいました。

もしかしたらステアリングラックの剛性の問題かもしれませんが、とりあえずフロントの伸び側を調整。

・F4 R8 へ

峠のワインディングロードに入ると、ハンドル操作に対してクルマが思うとおりに動いてくれません。具体的にはフロントは不感帯を超えて切り込めば反応するのですが、どうもフロントだけで曲がっていく感じで、リアが働いていません。荷重がかからないのですね。ということで、リアの伸び側を緩めます。

・F4 R11 へ

多少改善するも、まだまだフロントがロールし過ぎてバランスがとれません。フロントをさらに締めあげます。

・F2 R11 へ

フロントの不感帯が多少和らいでいる感じもしますが、まだまだF/Rのバランスが悪いです。リア荷重を、ロールを下さい。

・F2 R14 へ

ようやくバランスがとれてきましたが、理想とするハンドリングにはまだなっていません。というか、ここまでシビアなんですか、ボディ補強って。確かに以前シビックRのノーマルボディからフルボディ補強に乗り替えたとき、オーリンズサスペンションを移植して走った時にまったく同じ経験をしたことがあります。その時もまったく曲がらなくなりました。

つまりいかにボディが捩れて曲がりを助けていたか、ということです。

さて、理想とはちょっと異なるフロントの応答性、そしてリアの追従性に悩みつつ走っていると。

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奥多摩周遊道路通行止め...

仕方なくUターンして小菅村へと針路を取り直します。

峠というのは山と上と下という文字から出来ているように、アップとダウンがセットであります。S2000の場合静止状態では前後50:50の重量配分ですが、当然のことながら峠の上りではリア荷重に、逆に下りではフロント荷重になります。

この地域ではほとんど上りか下りのどちらかで、フラットな勾配がありません。そうするとご自慢の50:50の重量配分によるバランスのいいハンドリングというのは、実はないのです。

上りではフロントの荷重が足りなくなりアンダー傾向、下りではフロントの荷重が増え過ぎてアンダー傾向、ということになりかねません。いや、実際問題そうなっていて、アクセルを踏むとフロントが逃げて、ロールがたまって最終的にリアが滑りだすオーバーとリバースステアになるわけです。

そうなると常にリアが出るのではないかという恐怖と闘いながらアクセルを開けつつ、いつでも素早いカウンターステアをあてる準備をするということに。これはノーマルショックでも同じ傾向なので、S2000の宿命といっていいでしょうし、その緊張感が身上でもあります。

これをサスペンションセッティングでもっと穏やかにしたい、自分の意思とのマッチングを計りたいということでワンドラ・カスタム・オーリンズをセットアップしているのですが、ボディ補強とサブフレーム交換によってこうもハンドリングのバランスが変わるとは、予想以上でした。

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オーリンズの番手の変更によりフロントとリアのバランスがとれてきたのはいいのですが、まだまだ舵角が大きめなのと、目標とするフロントが路面に刺さるようなグリップと旋回性能からはかけ離れているので、それが課題です。また不感帯の大きさも気になるので、今後はそれらが課題ですね。アメリカ仕様のCR用に出ているステアリングラック補強メンバーが気になっています。

とりあえずボディがしっかりしたのと、セッティング変更でリアショックを柔らかくしたおかげで、乗り心地はかなりよくなりました。路面の継ぎ接ぎでもショックをいなしてくれます。

さて帰りはホンダ・インターナビの言うとおりに和田峠経由で帰ろうとしたのですが。

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また通行止め!

まだまだ2月の大雪の影響は甚大です。早く春にならないかな~

【今回のルート】


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