使えない「小さな小銭入れ」と「薄いマネークリップ」で怠惰な支払いにカツを #abrAsus

【Before】
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【After】
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数日使ってみた感想。

「使えない!(笑)」

えええー、ここは嘘でもいいからヨイショ(死語)するべきでしょう。だってモニターで使わせて頂いているのですから。

でも本当のことをいいます。断言します。

今までの財布の概念どおりには使えません

そうなんです、我々庶民にマインドチェンジを要求する財布、いや財布の概念を超えた、資産管理の最小入れモノなのです。

今までの財布とは紙幣、貨幣、クレジットカード、ポイントカード、銀行カード、交通系カード、免許証に保険証、なんでも入るし、それこそレシート、領収書も入ってパンパンになりがち。

さてここで問題。あなたはその財布の中に何が入っているか、正確に覚えているのでしょうか?

これは永遠の命題、「お前は今まで食べたパンの数を覚えているのか」問題と等しく、記憶不可能なものとなっています。

普段はこれでも問題になりません。

しかし財布を落としたとき、そのリスクは不幸となって振りかかるのです。

カードを止めなきゃ、いやなんのカードが入っていただろう?

カード再発行、手続き面倒だ・・・

これで全部かな、いやまだあったはず・・・でも思い出せない。

そうです、財布の容量はたくさんあっても、記憶の容量は乏しいのです。そして財布の中身をいちいちメモ、モレスキンやevernoteを使って管理するなんて、あのLifeHacking.jpの堀さんですらしないはず。

abrAsusの「小さい~」「薄い~」シリーズはこれまでの容量優先だった入れモノに制約条件をつけ、我々の小さな記憶力に合わせて作られた新しい資産管理の最小単位なのです。

カードは2枚、頑張っても3枚しか入らない。

小銭は数百円、頑張っても数枚しか入らない。

不便です。出し入れも慣れないとしにくいです。

でもそれは「たくさん入れている」から。不便なのではなく、利便性を追求するあまり、本質的なことを見失ったのですよ、我々は。

その本質的なこととは、資産はきちんと管理すべきもの、ということ。

いまいくら持っているのか、これからいくら使うのか、そしてこのあといくら入ってくるのか。キャッシュフローの感覚を、数百円単位で練習すべきなのです。そうでなければ数百万単位の資産など運用できるはずがありません。競馬で100円で勝てないひとが、100万円突っ込んでも勝てるわけありません。

庶民こそ日々の小銭を常に管理すべきなのです。そこで得た金銭感覚を大きな資産管理に活かすべき。abrAsusの南さんは元々ベンチャーキャピタル出身、そこで得たノウハウを財布にフィードバックしたはず・・・と思いきや。

いや単なる財布マニアでした。マニアというか、偏執狂というか、偏愛というか、変態か。

紙とホチキスで作った紙幣入れを持ち歩いてレジ係に変な眼で見られたり、革の縫い方分からないから東急ハンズの手縫いコーナーに突撃したりとか、やっていることはもはや変態。

その試行錯誤の連続から生まれたのが薄い財布だったというわけです。

資産管理というのは大袈裟ですが、ただこれだけ言えるのは「小さい」「薄い」ことからくる容量の制限により、我々はお金の出し入れを常に意識する必要があるということです。神経を尖らせるというか、感覚を鋭敏にするというか。

例えば511円といった会計に対し、1000円の紙幣で払うとどうなるか。なんと489円、貨幣の数でいうと

100円x4
50円x1
10円x3
5円x1
1円x4
と、13枚もの貨幣が来てしまうのです。これは邪魔、重いです。

ここで1011円で払うと、お釣りは500円。貨幣を10円x1+1円x1=2枚だして、500円x1枚戻ってくる、つまり貨幣の数のフローで考えると2出して1戻る、マイナスのフローとなります。

キャッシュフローから貨幣の数フロー

これが常にマイナスになるように、レジの前で瞬時に計算するのです。

511円ならまだまだ計算しやすいところ。これが例えば 983円だとどうでしょう?

1003円でしょうか?

いや 1033円です。

1003円だと1円x3枚出してお釣りは20円=10円x2枚
たったの -1枚です。

でも1033円だと10円x3枚+1円x3枚出して、お釣りは50円x1枚
なんと-5枚!

5枚もスッキリ!

この運用をするだけでファットな財布は不要、小さな、薄いものでOKなのです。いやむしろ怠惰な支払いにカツを入れ、レジ係と計算勝負。一見不思議な支払いをしたあと、出てきたお釣りの美しい配列を見た時の驚きの顔。そしてニヤリとする自分。

一回一回の支払が真剣勝負なのですよ。

貨幣を使い切ったときの快感。財布の小型軽量化として感触に帰ってきます。それがこの1年小さな財布を使った感想です。

そして今回の新しい「小さな小銭入れ」「薄いマネークリップ」。

これは高い、ハードルがさらに高い!

「小さな小銭入れ」はもはや財布として機能しない! というのももらったお釣りを戻すのが大変。であればまたマインドチェンジをしなければ。

そうお釣りをもらわなければいいのです

お釣りをもらなわない使い方...あの100円玉と10円玉しか受け付けない公衆電話。しかし最近はめっきり見なくなりました。

他にもあるじゃないですか、コインパーキング。特にあの路上駐車するタイプの。

お釣りが出て来ないなら貨幣数フローでいえば常にマイナス。

そしてこの「小さな小銭入れ」はそれを知ってか知らずか、リングにキーを付けることができるのですよ。さらに家のカギを内蔵することもOK。

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もはや小銭入れというよりも、小銭が入るキーホルダーとうべきシロモノ。まさにイノベーション、バリューイノベーション!(会社名です)。

バリューイノベーション株式会社

未だに悩んでいるのが「薄いマネークリップ」の使い方。なにせ紙幣と数枚のカードしか入らないのですからね。その代わり、薄い、軽い! まるでなんとかスリムみたい。

マネークリップという名前のとおり、小銭はポケットにじゃらじゃら入れて、支払いに使うメインのカードと紙幣数枚を入れておく人にピッタリなんじゃないかと思う一方、自分のように貨幣のスリム化に無上の喜びを感じる枚数オタク派には定期入れ(PASMO入れ)として使おうかと、モニター中です。

怠惰な支払いにカツを入れる逸品、それがabrAsus。

財布に今までのような4次元ポケット的な使い方を求める人には決してオススメできません。「使えない」と思うだけですのでお気をつけて。なお、贈答品にもピッタリですよ。

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以上、着眼点は面白いけど後付け臭い理屈をアレコレ盛り込むわりに深さがなくて意味不明、編集センスがないと評判ののまのしわざがお送りしました。