アドビ賞競馬で改めて理解した、文化をサポートする企業、Adobe

きっとトゥインクル、トゥインクル、願うだけじゃ私の夢は叶わない トゥインクル、トゥインクル、流れ星を1ダースちょうだい~

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ということで、東京シティ競馬Adobe賞競争を楽しんできました。

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そうなんです、冒頭の歌詞は Winkの曲「トゥインクル トゥインクル」、東京シティ競馬のタイアップ曲なのです。ただし約20年前。私にとって東京シティ競馬といえば、ウィンクなのです。


それから幾星霜、今回Adobeさんから「競馬やるけど、来て!」というお誘いがあり、なんでAdobeが競馬なのだろう? と不思議に思いつつやってきたのです、ここ東京シティ競馬、TCK。

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今回の企画はAdobeさんがサポートする冠レース「アドビ賞競争」の観戦、および競馬体験。特別室と呼ばれるビルの一番上の部屋から競馬予想しつつ、観戦するというスタイル。廊下には馬券購入機が設置されており、すぐさま購入できる仕組み。

一口に競馬といっても、私自身は1度しかやったことなくそれこそ20年前にこのTCKにやってきたっきり。ドキドキです。

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さあ馬券を買ってみようかな、と思ったらいきなり緊急呼集。外へ連れ出されます。初冬ということもあり外は寒い上、風も強いです。そんななかクレイグ・ティーゲル社長とともに案内されます。え、どうして?

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連れて行かれた先には馬車が待っていました。この馬車は「アドビ賞競争」の表彰式へと向かうもの、プレゼンターであるティーゲル社長をレース直後にお連れするものなのです。それは分かりますが、なんで我々ブロガーが乗っているの?

パッカパッカ、パッカパッカ・・・

まるでシンデレラのかぼちゃの馬車のような音をたてながら、馬車は一路表彰台へ。なんと実際に競走馬が走ったコースをゆっくりと走っていきます。その土は深く、ふかふか。ズブズブとひづめが沈んでいくほどで、いわば海岸の砂浜を走っているかのよう。

こ、こんなに砂が深いなんて...

ダートは芝とは違う、とは聞いていましたが、これほどとは思いませんでした。こりゃ走るのが重いわけです。砂浜をランニングすると体力を奪われ厳しいですが、そんな感じです。

【表彰式】

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アナウンス「副賞として、アドビ・エレメンツが贈られます~」

えええーーー、騎手、調教師、厩務員全員にエレメンツが贈られてしまいましたよ。絶対使わないでしょ、ないでしょ、それは!

そうなんですよ、直接アドビ製品と競馬は関係ないんです。今回アドビ賞レースが開催されるのは4回目、こうしてスポンサードする理由はなんでしょうか?

それは競馬が「ギャンブル」ではなく、「文化」の歴史だから。

競馬の歴史 - Wikipedia

1540年 イギリスにおいて、世界初の競馬場(チェスター競馬場)が建設され近代競馬(正式のルールと専用の施設(競馬場)に基づく競馬)が行われるようになる(現存最古の記録)。

馬で競争をする、というのイギリスで起こり広まりました。日本においては外国文化として、外国人が日本で競馬を行って以降、軍馬の育成の一環として位置づけられ、富国強兵策と連動していきます。

競馬の歴史 (日本) - Wikipedia

やがて根岸競馬場において行われた洋式競馬を模倣して、各地で競馬が行われるようになった。当時の競馬はこのように政界、財界、あるいは軍や皇室、国賓などの上流階級のための催しとして行われ紳士淑女の集う場所とされていた。しかしこうした日本人による競馬は馬券の発売ができなかったため、経済的な理由でおおむね明治30年代には全て廃れた。 なお、この時期の競馬において競走馬として用いられたウマは主に日本の在来種[1]およびその雑種である。

競馬の歴史 (日本) - Wikipedia

日清戦争・日露戦争において日本の軍馬が西欧諸国のそれに大きく劣ることを痛感した政府は、内閣直属の馬政局を設置して馬匹改良に着手した。馬政局は優れた種馬を選抜育成して質の高い馬を多数生産するとともに、馬の育成・馴致・飼養技術を高めた。さらに国内における官民の馬産事業を振興するためには競馬を行って優勝劣敗の原則を馬産に導入すると共に馬券を発売して産馬界に市場の資金を流入させる必要があるとして、馬券の発売を前提とした競馬の開催を内閣に提言した。賭博行為は違法であったが競馬は軍馬育成の国策に適うとして、桂太郎内閣は馬券の発売を黙許するとの方針を1905年(明治38年)に通達しこれにより馬券発売を伴う競馬の開催が可能となった[2]。

まだ馬が軍馬として使われていた時代、重要な装備であったに違いありません。その後軍隊での軍馬の役割は鉄の馬、戦車にとって代わられます。

日本において、古くは流鏑馬といった形で鎌倉時代の文化が今なお伝わっていますが、洋式競馬はそれにあたるようなもの。馬券を販売するのが目的ではなく、純粋に競争を楽しむが本来の目的なのです。その競争をさらに楽しむ付加要素としての馬券販売、ブックメーカーといったようになんでも賭けごとにして楽しむイギリス的発想とでも言えばいいのでしょうか。

ですから文化事業として位置づけて考えれば、たとえアドビ製品が競馬にまったく関係ないとしても、それはそれで素晴らしいことなのです。

軍馬が戦車になったように、馬のレースが機械化されると何になるかというとクルマのレース。

イギリスでは毎年モータースポーツの祭典が行われています。

Honda | 20周年を迎えたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに参加

何がすごいって、貴族が私有地内でレースイベントをしている、ということです。まさにノブリス・オブリージュ!

我々は物事の価値をなんでもかんでも「お金」に換算しがちですが、お金だけでは計れない価値が文化にはあります。

アドビのティーゲル社長はオーストラリア出身、故郷では馬主であるということで、競馬には造詣が深いのです。さらにクルマも好き。アストン・マーチンが気になっているということで、しかも最新型ではなくちょっと昔のがいいんだけど、なかなかワイフを説得できなくてね、ハハハ、というお話でした。どこの国でもワイフ説得はクルマ購入の最大の障壁のようです。

競馬は文化、といっても馬券も大事。そうです、レースを楽しむにはやっぱり賭けて応援しないと!

そこでプロの登場です。

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長谷川雄啓(はせがわ たけひろ)さん
■長谷川雄啓公式サイト-takehirohasegawa.com■

プロのディスクジョッキーであるとともに、競馬番組キャスターを務めているので今回もとても分かりやすく、楽しい予想の仕方を教えて下さいました。そのクリアな声と、時間管理は流石。馬券を買うには当然タイムリミットあるのですが、時間配分を考えて我々素人を誘導して下さいます。

長谷川さんの話をきき、競馬新聞の予想をみつつ目を三角にして予想します。どれが儲かるか、もとでを増やしたい、と。

ところが長谷川さんのお話をきいているうちに、ハタと気付きました。

そうだった、儲けに来たんじゃない、楽しみにきたんだ!

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ということで買った買った、ばらっばら、しかも100円づつ。

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いよいよ出走。


いけーーーっ!

・・・ん、どこが勝ったの?

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とりあえず一番人気の単勝を押さえていたので、240円戻ってきました。やった!

こうして2レースほど楽しみ、最後はお楽しみ抽選会。

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クレイグティーゲル賞はなんとアドビに関係の深い川越シェフの レストラン・ペアお食事券。ティーゲル社長他当たった方のにこやかな笑顔です。

ギャンブルとして買った負けた、儲けた、儲からなかったでいえば、多少凹んでいます。しかしこの3時間ほどの時間、とても濃密な楽しい時間を過ごすことができたのが一番良かったです。

人生、コストパフォーマンスだけではない、優雅な時間の過ごし方があるんだなあと改めて気付かされました。だからこそ競馬は元々貴族の文化なのですね。それをさらっとサポートするアドビさん、さすが写真やアート作品といった文化をコンピュータテクノロジーでサポートするソフトウェア企業だけあります。

最後、ティーゲル社長に「来年も来たい?」と言われましたが、もちろんです! ぜひ来年も誘って下さい。

Adobe - アドビ システムズ - 日本

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