「貧乏人」という言葉のひびき


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キーワードだけで大炎上。

時事ドットコム:流行語大賞は「弱い者いじめ」=鈴木修スズキ会長兼社長、軽自動車増税案を批判

ダイハツ工業とホンダが出展したスポーツタイプの軽自動車については、「軽は貧乏人の車だ。スポーツカーは要らない」と消極的な姿勢を示した。

実際の言葉がどうだったのか、いわゆる一次ソース、原文が定かではないのでなんとも言えないのですが、インターネットの脊髄反射で炎上しているようです。

「客を貧乏人呼ばわりか?」スズキ会長兼社長の「軽は貧乏人の車」発言にネット上で反発も - ライブドアニュース

ここのニュースがネットに掲載されると、記事中の「軽は貧乏人の車」という発言は問題なのではと波紋を呼ぶ。『2ちゃんねる』などでもかなりの速さでレスがつき、まとめサイトなどでも取り上げられ"プチ祭り"の様相を呈しているようである。

「自分とこの客を貧乏人よばわりか?」
「軽自動車に乗っている者に対して失礼だ」
「もうすこし言葉を選べよ」
とかなり反発を受けている一方で、
「たしかに事実ではあるが......」
「その通りだから軽自動車税の増税はやめてくれ」
という声もあったりする模様。

鈴木社長は御年83歳。世代を考えると、「貧乏人」という言葉はネガティブワードではなくどちらかというと「清貧」に近いニュアンスが含まれており、今の言葉でいえば「庶民」「一般人」という言葉で置き換えていいと感じます。

ですから、清く正しく華美を控えて実用的、実質的な庶民の実用車としての「軽自動車」に、非実用的なスポーツカーは不要、という判断でしょう。もしスポーツカーをやるならそれなりのディメンジョン、つまりは車幅にエンジンパワーが必要ということも暗喩しているように思います。

カプチーノだけでなく、スズキは昔RRのフロンテクーペセルボを出し、

和製カウンタック

と呼ばれたほどですから、よく分かっているのではないでしょうか。

それこそオントシ83歳の人生の先輩の言葉尻を捕まえて、袋叩きにするのは「弱いものいじめ」そのものです。

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