ビートが好きでした。欲しいと思ってたけど、結局買うことは叶わず、それから幾星霜。
S660も欲しい、素敵! と評判が高い一方、「駐車場がない」「実用性がない」という声から実際に買う人は少ないものと思われます、特に都市部。
ビートが発売されたのは1991年、3万3892台生産され1996年で終了。
通常大衆車のモデルチェンジサイクルは 4~6年で、長いものでも10年です。しかしビートの場合は生産中止となり後継車は出ずそれから17年。そしてようやく2014年に後継の S660が出るというのです。1991年から数えると実に23年!
「また今度でいいや」「条件が揃ってから」「貯金がたまってから」
今買わない理由はいくらでもあります。そもそも買うことは大変な障害、ある意味登山と同じで経済的危険を伴うもの。ともすれば遭難(破産)の危険があります。でも破産までいくのはスーパーカーの話。大衆車であれば高尾山に上るのと同じようなもので、多少疲れるくらいです。それでも安全や、疲れるのはイヤ、便利、速い、リーズナブルという理由からケーブルカーやリフトといった公共交通機関を使う人も多いです。
確かにケーブルカーにリフトは便利ですし、疲れません。でも見える景色と体験は登山とはまったく違うのです。
ポルシェ911に対してボクスターをプアマンズ・ポルシェというように、ビート(S660)をプアマンズNSXだ、という蔑称で言われることもありますが、それは間違っています。なぜならポルシェのような高級スポーツカーメーカーと異なりホンダはもともと大衆車メーカーなのです。S500やシティ・カブリオレから連なる大衆向けオープンカーがビート、これが本分・本懐でありNSXの方こそリッチマンズ・ビートと呼ぶべき異端の存在なのです。
このS660ですが、ビートと同じく人気は高いものの、爆発的に売れることはないはず。ということは次、新型がでるのは20年後です。
しかしそんな未来になっていると新型車は EVかハイブリッドになり、大半は自動運転になっているのですよ。
そしてあなたはその時、何歳になっているのでしょうか? 目も運動神経も筋力も衰え、マニュアル・ミッションの操作どころか回りの家族から
「危ないから自動運転のクルマにしたら」
と言われるのがオチです。もう見えてます、そんな未来。
初代ビートが出た時は20代
S660が出るのは40代半ば。
次は...?
そう考えると、もう決断を後回しにしている暇はないです。今、今じゃなきゃダメ!