【エイプリルフール】ミニ四駆小説「流しのミニヨン・レーサー北川」休載のお知らせ #mini4wd

【これは嘘記事です】

ミニ四駆業界内外の皆様から大きな反響を頂いているミニ四駆小説。先週から都合により連載を一時見合わせておりましたが、今回作者が逃亡をはかり連絡がつかなくなっていることが判明、今後の掲載が大変難しくなりました。誠に遺憾ではありますが、「のまのしわざ」における連載を休止させていただきます。

これに対し、「のまのしわざ」編集長の野間は以下のようにコメントを寄せています。

「たくさんの愛読者からのご支援、ご声援をいただき、これからという時に大変に残念に思っております。ワンドラ presents 「ミニ四駆部」企業対抗戦の準備、開催に忙殺されている隙に作者が逃走するとは思ってもおりませんでした。ここまで悩んでいたとは...誠に心外です。作者が無事に発見、帰ってきたときには暖かく迎え入れたいと思います。」

愛読者の一人はこのようにコメントを寄せています。

「毎日の昼休みの息抜きにとても楽しみにしていたのに、残念です。」

またミニ四駆小説評論家の野比さんは以下のように分析しています。

「これはいわゆる『ライオン仮面現象』というものです。物語を盛り上げるため主人公を絶体絶命のピンチに陥れるわけですが、実は先のことはよく考えて書いていないため、作者がどうしても続きを思いつかなくなってしまうわけですね。一旦こうなってしまうと作者は逃走、未来にいって続きを読んでくるしか解決策がありません。今頃作者はタイムマシンに乗って未来の世界に行っているはずです。」

ライオン仮面 - Wikipedia

複数の雑誌に並行して連載を持っていた人気漫画家のフニャコフニャ夫は、「ライオン仮面」の担当編集者に急き立てられて主人公が絶体絶命の危機に陥る場面を後の展開を全く考えないままで描いてしまった。窮地に立たされた主人公は、どう考えても助かりようがない。「ライオン仮面」のファンで、緊迫した展開の続きを知りたくなったドラえもんがフニャコの家を訪ねると、作者であるフニャコ本人も「あれからどうして助けたらいいか見当もつかん」と頭を抱えていた。

どうしても続きを知りたくなったドラえもんは、タイムマシンで未来に行って来月号の掲載誌を読んでくる。同じく続きの展開を知りたがっていたのび太達にせがまれ、ドラえもんは空き地でみんなを前に得意げに筋書きを話していると、仕事場を逃げ出して土管に隠れていたフニャコが飛び出してきて自分が作者であるにもかかわらず「ぜひその先を教えてほしい」と懇願する。

立ち読みの途中で本屋の店主に追い払われてしまい途中までしか読んでいなかったドラえもんは、フニャコからお金をもらって未来で掲載誌を買ってくる。絶体絶命の展開をどのような話を繋いでうまく収めたのかと読み進めてみると、新しい主人公を同じく絶体絶命の境遇に遭わせてそのまま次号へ先送りするという実にいいかげんな結末だった。

フニャコは「なんというむせきにんなわしだ!」と自分の無責任さに憤るが、続きが気になってそのまた次の号もドラえもんに買ってきてもらうと、またしても新しく主人公を変えてお茶を濁すという展開だった。仕事部屋の外では締め切りを気にする編集者が爆発寸前の剣幕で原稿を待っている。

フニャコは、仕方なく掲載誌を丸写しすることにする。他の雑誌の編集者達からも次々と原稿の催促をされパニックになったフニャコは、ドラえもんに自分の漫画の載っている雑誌を手当たり次第に買ってくるよう頼む。紙袋一杯に雑誌を買ったドラえもんが未来から戻ってくると、疲れ果て目を回したフニャコは、とうとう過労で倒れてしまう。

結局、ドラえもんが未来から手当たり次第に買ってきたフニャコの漫画を丸写しすることになり、フニャコの漫画の本当の作者はいったい誰なのかわからなくなる(タイムパラドックス)という不条理な結末で本エピソードは結末を迎える(ライオン仮面たちがどうなったのかも不明のままである)。

編集部ではタイムパトロールに依頼し、作者の行方を追っております。何か新しい情報が入り次第、こちらでお知らせします。大変恐縮ですが、どうぞよろしくお願い致します。

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(本日は4月1日です)

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