「そこは宇宙への入り口:JAXA筑波宇宙センター見学レポート(1)」のつづき。
ジオン軍から受けた JAXA潜入の指令は以下。
「士官室、もとい実験室を狙うこと。第一、開発中の衛星をつきとめる。第二、JAXAの性能に関するあらゆる資料、以上の情報を手に入れるのだ。本朝五時、接触を取る」
広大な敷地を歩いて向かった先は、宇宙飛行士の訓練センター。
こちらは宇宙服の本物、10億円なり。10オクエン...? さすがにユニクロでは売ってなさそうです。
指先はスマホをいじれるよう、いや船外活動がやりやすいように手袋は薄く出来ているとのこと。あとはというと何重構造にもなっていて、宇宙線や寒暖の差から宇宙飛行士を守るように出来てます。
こちら、拘束具ではありません。
様々な負荷装置、Gを与えるもの、圧力を与えるものなどあり、宇宙での試練にたえられる強靭な肉体を作るもの。乗り物酔いする人にはまさに拷問のような装置。
グルグル回したり、前後に揺さぶったり、目隠ししたり...安全のためシートベルトは4点式、シュロス製が使われています。
生活面でも過酷な訓練が待っています。
こちらは宇宙ステーションでの生活を模した実物大モデル、この中に入って何日間も生活する訓練もあるんです。モデルによる断面図はこちら。
潜水艦の中といった雰囲気、寝室は二段ベッドの共同生活。プライバシーが保てるのはトイレの中だけ?
ここで外界から隔絶して数週間生活するというのですから、なんとも解脱できそうな雰囲気...ってあれ、PCつかってる?
なんと現在では宇宙ステーションにもインターネットがつながっているということで、物理的には閉ざされていても、情報的にはネットアクセス、ツイッター等できます。もちろんセキュリティ面から制限はされているでしょうけど、昔と比べて随分と様変わり。これではデジタルデトックスはできませんね。
無重力空間で気になるのは重力がないことによる健康面への影響。そこで地上でも予め実験しています。
「ベッドレスト研究」は約90日間、頭の方が下になるようにマイナス6度の角度をつけたベッドの上で生活を行い、健康面の影響をみるもの。
入院と大きく異なるのは、完全に寝たままで生活をするということ。つまり途中立ち上がってトイレ、といったこともなく、ただひたすらこの傾いたベッドの上に寝続けるのです。
私は交通事故で大腿骨骨折、50日間ほどベッドの上でほぼ同じように寝たきりの生活をしたことがありますが、40日後くらいにはじめて立ち上がった時は十数秒で貧血を起こし、ブラックアウト。それが90日ですからね。
起き上がってはいけませんが、寝たまま携帯電話、スマホは使っていいそうです。こちらも情報だけは隔絶されないということですね。
そして次なる目的地は...
ついに今回の狙うべき目標、士官室もとい実験棟です。一体中には何が隠されているのか、今回の潜入ミッションのハイライト。
(つづく)
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宇宙兄弟はここJAXA筑波宇宙センターでロケを行っています。