便利と不便と不可能の境界線

「便利」はとても危険なワードだと思います、特に最近。

「便利」というのは果てしない欲望のようなもので、「より便利」を追求するあまり本質を見失うことがあるからです。


この「便利」に対する言葉は「不便」。

「不便」は比較的嫌われていて、「なんとかは不便よね」というと確かに「便利」と「不便」だったら「便利」がいいよなあと思いがち。

だがしかーし!

「不便」だからといって「不可能」ではないのです。例えば2ドアクーペや3ドアハッチバック。最近は5ドアハッチバックが主流でめっきり見ない形ですが、リアシートは付いてますし、人も乗れます。乗り降りが「不便」かもしれませんが、「不可能」ではありません。

可能であれば、それでいいという考え方もあっていいはず。特に平均乗車率が1.5人となった現代の車社会、2名以上で乗ることは稀といっていいでしょう。そこで「便利だから」といってリアドアがついていますが、最大の欠点があります。

デザインがいまいち...

小型車ではデミオやスイフトが結構好きなデザインなのですが、いずれも5ドア。そのために全体的なプロポーションが寸詰まりに見えてしまうのですね。いずれもヨーロッパ向けには3ドアHBを用意していてバランスがとれてるだけに、なんとも残念。

VWのポロもヨーロッパには3ドアHBがあるのに、日本導入は5ドアのみと...こちらも残念なことに。

小さな車であればあるほど、安全性も考えて乗車人数は減らすべき、というのが持論なので軽自動車に4人とか詰め込むのはいささか「便利」すぎて「危険」の領域に足を踏み込んでいる気がします。

そういうわけで、「不便」が安全、「不便」がかっこいい、「不便」がこれからのトレンド、と予想してます。

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