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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.【通常版】 [Blu-ray]
金曜ロードショーで「エヴァンゲリオン2.0: 破」をみて、そして0:00公開の映画に見に行った人多数、TLがすっかりエヴァで埋まりこれはネタバレも近いと諦めた午前二時。ネタバレするくらいならば、とっとと見に行った方がよい、と判断し土曜日の深夜0:00からの回を予約して見に行ってきましたよ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」。
この後、ネタバレがあるから、気をつけて。
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いいですか?
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いきますよ?
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あれはなんだったんだ!?
金曜ロードショーの冒頭6分、あのシーンが素晴らしく、すっかり時間軸がつながっているかと思いきや、なんと空白の14年も経過しているとは。最初すっかり、
ああ、パラレルワールドに迷い込んだか
と思ったくらいで、ノーチラス号の艦橋のような戦艦ヴンダーに、まるで悪い夢をみているかのよう。しかもみんなおしなべて可愛げなくなっているし。
悪夢といえば、気合いをいれてパンフレットを通常盤と記録集を買ってみたものの、なんと通常版の内容はすべて記録集に含まれているとのこと。そういうことは買う前に教えて欲しいものだよ、東宝シネマズさん。すっかり全部コンプリートしないと気がすまない、エヴァオタクと思われてしまったのか...
そしてこのパンフレットの声優インタビューによると、声優さんもアフレコの現場にいって「なんじゃこれーーー」となるため、予め庵野監督に居酒屋(?)に呼びつけられ、世界観を説明してもらったそう。しかし、そうであったとしても結局は「なんじゃこれーーー」となってて、どうやら声優さんの大部分も分け分からない状態でアフレコせざるを得なかったそうな。つまり最初に見た観客と同じ状態、人類皆兄弟ってやつです。
それだけに今回も色々な憶測やら解説やらが飛び交ってきて、結局はそれが出てくるのを待たないと分からないことが大過ぎでした。が、それがエヴァの伝統というもの。わけわかんねーという感想はもっともエヴァらしい、ノーマルな感想であると思います。
とはいうものの。こちら、Qの最初の(?)予告編。
え、これってまさか描かれなかった14年間が凝縮されているんじゃ...
普通予告って本編のカットの一部分を使うものだと思っていたのですけど、1カットも流用なし。予告のための製作と考えると豪華極まりないけど、これは予告じゃなくて、破とQの間の超短いダイジェストじゃないですか。
最初からそれを考えてやったのか、それとももともと14年分を描くつもりだったけど主役のシンジが出てこないため尺が中途半端になり、Q、シン(FINAL)で完結できないと思ったのでまるっと削除したのか、とにかく疑問はつきません。
14年たってゲンドウの眼鏡などテクノロジーは進化しているようなのに、アスカのプラグスーツはテープをはった応急補修のまま。テクノロジーが進化するということや、ヴィレ(WILLE)といった対NERV組織が発足して大艦隊と大エネルギーを使って巨大戦艦ヴンターを運用することを考えると、それなりに世界経済が回っているはず。
なのにサードインパクトが起こって、その責任はシンジにあるというのも酷はお話。声優の緒方さんのインタビューでは
「3.11の津波被害見せられて、これ君のせいだよ」
と言われたと考えると重いとか、14歳の少年がいきなり戦争に駆り出され、いやいや戦っていたら次の敵が友達だったというのは、14歳でなくても辛いとか、ごくごくまともな意見でした。
ということで次見るのはBlu-rayか金曜ロードショーか。そもそも次の完結編で本当に完結するのか、しかもいつ公開されるのか。いやはや謎のループ記号(音楽記号)は何を意味するのか、まあどうぜ混乱させるだけのものなのかも知れませんけど、これだけの人たちを狂喜乱舞させる庵野監督はやはりスゴいと思うわけです。
ただ特撮もいいけど、早くエヴァ作って欲しいと思うひとも一人や二人じゃないような。
それと今回のQで一番感じたことは、最新の技術を使ってアニメ作ると無茶苦茶ハイクオリティなんだな、と思うと同時に、コマ割りと動きのタイミングは DAICONフィルム時代やナディアから何一つ変わってなく、既視感を覚えたのもすべて計算されてのことでしょうね。CGIに板野一郎さんがいたのも嬉しかったです。
ということで結論としては、
超ハイクオリティなDAICONフィルム。
また見に行っても、ストーリーはまたわかんないんだろうなあ。
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