本当に感動的でした。
(ザウバーC31 小林可夢偉のマシン、前日のメンテナンス終了時のもの)
▼F1日本GP in 鈴鹿 2012: 予選日の模様まとめ #f1jp【ワンダードライビング】
▼F1日本GP in 鈴鹿 2012: 決勝日の模様まとめ #f1jp【ワンダードライビング】
一夜明けてもまだ興奮さめやらず、録画したビデオを見て再び感動。そして色々と考えるに、やっぱりこの3位表彰台は「奇跡的」といっていいです。というのも、すべての出来事が全部いい方に働いたから。
●情緒不安定、ヤンデレで有名なザウバーのクラッチさん(可夢偉による擬人化)が大方の予想をいい意味で裏切って「デレデレ」に
去年の鈴鹿とか、6位スタートというベストポジション。これはもしや表彰台もあるかと思いきや、スタートでホイールスピン。あっという間に10位前後になり、その後はレースペースが悪くどんどん落ちていくという寂しい結果に。ライブタイミングを見てラップタイムが1秒も遅いので、もはや打つ手なし。あのときのことを思えば、まさかスタートで落ちるどころか2番グリッドのウェーバーをかわして1コーナーを2番手で入ることになるとは!
●ミサイルで有名なグロージャンがいつものように撃墜王っぷりを発揮
予選結果からもう気になってしかたない通称「ミサイル」、撃墜王グロージャン。やっぱり撃墜王っぷりは鈴鹿でも健在、ただしその矛先は3番手におちたウェーバーに向いて可夢偉は無事、さらに目の上のタンコブのレッドブルの1台がここで消えてラッキー。
●予想以上のフェラーリ・マッサの健闘とアロンソ・1周目リタイア
バトンとのタイヤ交換作戦の駆け引きはなんとかうまくいきバトンの前に出るも、ステイアウト戦略で第一スティントをロングランしたマッサが可夢偉、バトンをかわし2位に浮上。その後のレースペースも速く、追いつけません。
ということは、1周目でライコネンのフロントウィングでタイヤが切れ、スピン、リタイアを喫したアロンソがもし走っていたら、当然このへんに飛び込んできたはず。ということであれば、ベッテルのみならず、可夢偉にとってもアロンソのリタイアはラッキーでした。
●バトンは空気読んだのかな?
レース中は最初可夢偉がレースペースが速かったものの、最終スティントでは完全にバトンが有利。どんどんと差を詰めてきて最後は1秒以下、DRSを使って差を一気に詰めます。日本びいきで日本グランプリ前にはわざわざ被災地に慰問にでかけるほどのバトンですが、レースはレース。ワールドチャンピオンの腕前で差を詰めてきますが、最後の最後は空気読んだはずです。空気読まないハミルトンが4位でなくて良かった。
●ペレスは頑張りが空転? 自滅リタイア
ここ鈴鹿では終始可夢偉にリードを許したペレス。レースではミサイルの余波で2コーナーでコースアウト、もう一度2コーナーでコースアウトし、ハミルトンに先行されます。可夢偉が得意とするヘアピンコーナーでハミルトンにアウトから仕掛けるも止まり切れず、単独スピン、リタイアとなります。いつも冷静なペレスとしては珍しいミスですが、実はペレスのレースペースも速く、順当にいけば可夢偉とガチンコであたっても不思議はありませんでした。ということでペレスのリタイアもラッキー。
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こうしてみると、すべての歯車が全部噛み合って、そして最後は粘りに粘ったドライバーの腕前によって表彰台獲得となったわけです。ほんと、奇跡ですね。22年ぶりの奇跡をこの目で見られて感動しました。
可夢偉のシートはまだ未定ですが、この崖っぷちの勝負にのれたことで、また幸運を勝ち取ってほしいものです。
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