先週、ソーシャル焼肉マッチングサービス「肉会」で紹介された方と焼き肉に行ってきました。
その相手というのがスゴいんです。「肉会」の発起人である「はあちゅう」ご自身!
「はあちゅう」はブログ界では知らない人はいない、というほどの有名な方。「さきっちょ&はあちゅうの恋の悪あが記」というブログで「クリスマスまでに彼氏をつくる」というのをテーマに展開、大アクセスを記録。もちろんブログ業界の仕事をしている私も当時注目をしていたので、かれこれ7年前から知っていたことになります。
Haruka Ito (haruka_ito) on about.me伊藤春香(はあちゅう)
1986年1月22日生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。在学中に香港大学へ留学。大学一年次に友人と企画した期間限定ブログが1日47万PVを記録し、ブログ本を出版。以後、イベント/レストランプロデュース・商品開発・雑誌/ウェブ連載執筆など、マルチな活動を行う。大学の卒業旅行に、企業からスポンサーを募り、タダで世界一周を敢行した。現在は都内広告会社にコピーライターとして勤務。催眠術師資格を保有。最新刊の「アドガール 大手広告代理店新人日記」が好評発売中。
このブレイクを皮切りに様々な方面で活躍、大手広告代理店を経由して現在はトレンダーズにてメディカル美容サイト「美容クリニックの最安クーポンサイト - キレナビ」編集長として活動、つい先週には山手線内の社内広告、Panasonic Beautyでも出ていたほどなんです。これだけの経歴と実績をもっていながら、まだ26歳の若さ!
これが若さか・・・すでにカミーユに殴られたクワトロ・バジーナ的気分です。
しかもこの肉会は自分の発想で立ち上げたプロジェクト。いやどんだけ活躍しているんだ、というお話です。まさに26歳のスーパーOL。
ある日、
いつも肉会をご利用いただきありがとうございます。貴ペアの肉会相手候補が更新されました。
以下のURLから相手ペアを確認して、肉会をオファーしましょう。
と告知メールが届き、URLをクリックしたら「はあちゅう」が出てきたのですから、びっくりするに決まっているじゃないですか。ちなみにこの肉会、2対2のペアの組み合わせでマッチングするのですが、一緒にペアを組んでいる相手、いしたにさんに至っては「はあちゅうが出た、当たり当たり!」と無邪気に喜んで早速オファー。
肉会成立した!nikukai.jp 「あ、はあちゅうがでた!これ当たり当たり?」ってメールがきたー♪そしておごりますボタンつかってくれてる、ありがとうございますー。#nikukai
— 伊藤春香(はあちゅう) (@ha_chu) May 23, 2012
ということで無事、成立しちゃいました。えええー、肉会初戦でいきなりラスボス登場の巻です。だって相手は「はあちゅう」ですよ、肉会成立後、世の中studygiftで盛り上がっている中にも関わらず、独自の肉会・美容ネタを投下、注目を浴びるという実力の持ち主ですよ。
女の子が一カ月に使う美容費について。|伊藤春香オフィシャルブログ「はあちゅう主義。」Powered by Amebaその話をきっかけに、友人とこんな会話をしました。
♂「男に生まれたせいで、おごらなきゃいけないから男って大変だよな」
私「でも女の子は美容費が半端なくかかってるんだよ。それ計算したら釣り合うかもよ?」
♂「とはいえ、男を落とすのに、必須なのは化粧だけじゃない?つまりネイルとかは必要経費じゃなくて自己満足なわけで。男にとってネイルしてることが『付き合いたい』にはならないと思うんだけど」
私「といいつつ結局男の子はネイルにも行ってるようなオシャレを楽しむ心の余裕と、
細部にも手を抜かない女の子が好きだとは思うけどね」…化粧は必要経費って名言だと思います。
「いいね」数は1551。ギズモードでも1000イイネつくのは稀です・・・
しかも催眠術師資格を保有していますからね、目を合わせたら危険。はあちゅうの思うがママかも!?
ことの重大さにいしたにさんも気づいたのか、怖じ気づいて
「いしたにまさきは仲間を呼んだ!」
「アルファブロガーが現れた!」
なぜか隣の席にネタフルさん、モダシンさん、そして某有名ブログの中の人という錚々たるメンバーがいるという、謎の肉会! プロレスでいえばリングサイド席、いざというときは場外乱闘に持っていこうしているのか? そうなのか!
▼[N] 炭火焼きホルモン「かぶん」やっぱり美味いわー!特に〆のキムチチャーハンが!(赤坂)
まあ、そんなことはともかく、主題はこちら。
♂「男に生まれたせいで、おごらなきゃいけないから男って大変だよな」
26歳OLの近くにいる男性なので、おそらくは最近の若者なのでしょう。昨今あちこちから若者の〜離れが叫ばれて久しいですが、「若者の奢り離れ」も深刻といったところでしょうか。
さて我々オジサンが学生だったころ。
バイト先にいけば、そこの会社の人から飲みに誘われて有楽町近辺の飲み屋でごちそうしてもらったものです。居酒屋はもちろん、寿司にレストランに色々。とにかく一緒に連れて行ってもらってお金を払ったことはありません。
無事卒業、電機メーカーの新入社員になってから。ことあるごとに上司や先輩社員から奢ってもらい、奢ってもらわなくとも安くしてもらったことは数知れず。さすがにいつも払ってないのも申し訳ないので、払いますと申し出ても決まってこう言われるのです。
「時期がきたら部下(学生)に奢ってやってよ」と。
つまり自分たちに返す必要はない、次の世代に返してやれよ、と言われたようなものです。これはとても心に残ることでした。
それから何年もたち、オジサンの年になりました。結婚もし、社会的立場も変化しました。そうです、奢られる立場ではなく、奢る立場、今までの借りを返す番なのですよ。
だから今回の肉会も「奢る」のはごくごく自然なこと。相手に対して奢るというよりも、上の世代への借りを返しているような気分です。studygift的にいえば、学生の時に貰った奨学金を返済しているような感じ。肉会はこの「奢る」というのをシステム化することで、双方の気遣いを減らしているのも特筆に値します。
【WEB】ソーシャル焼肉会マッチングサイト「肉会」初体験レポ(3/3) - ウレぴあ総研この日はあらかじめN氏とI氏が「私たちがおごります!」としてくれていたため、ありがたくごちそうになった。後で聞いてみると「おじさんだから(女の子には)おごるよ(笑)」とおっしゃっていた。
(レポートははあちゅうとペアだった池田園子嬢によるもの)
オジサンが若い女子に対してメッセージで「おごらせていただきますよ」って書くのはなんだか嫌みというかイヤらしいじゃないですか。その点システムの機能として「おごるボタン」がついているとスマートです。
ようは「おごる」がgiveと思われてしまうのが誤解の元なのですよね。
giveに対してはtakeがきます、give&take。つまり取引。おごるからなにかよこせ、というリターンを求める行為。そりゃ若い女の子が警戒するのも仕方ありません。でもね、全部が全部そうじゃないんですよ。
オジサンが「おごる」ことにこだわるのは、それが上の世代がそうであったように「大人としての証」であること。つまり一人前の大人の男は下の世代におごるのが当然。だからここに男女の区別はないんです。相手が女性であろうとなかろうと、学生や若い子にはおごってあげるんです。だって若い子、26歳OLと割り勘でした、なんて格好わるくてブログやツイッターに書けませんよ。オジサンになっても一人前じゃない、ということを自ら公言しているようなものです。
世の中お小遣い制の家庭も多いことでしょう。その経済的制約から奢るどころか、飲み付き合いも悪くなるケースもあるようです。かくいう私も結婚後しばらくお小遣い制だった時期があり、その期間は飲み代を気にしたものです。毎月五反田で行われているブログディナーが現在の店になったのはいついっても空いている、という理由の他に飲み代が安い、という理由からなのですが、@drikinによると
「のまさんがお金持ってない、ここ以外の店には行きたくないと言ったから」
とされています。本人はそんなことは言ってないつもりなのですが、当たらずとも遠からずといったところ。すべてはお小遣い制がいけません。
男の大きさは使えるお金の金額にも左右されます。お小遣い制は本来自分の稼いだお金を家庭にすべて引き渡し、そのうちからごくごく一部を分け与えられるという状態で主客関係が逆転してしまいます。そもそも「お小遣い」は子供に対してやるもの。つまり本来一家の主、大黒柱となるべき大人の男性がその尊厳を失い、家庭に従属するといった状況に陥っているということです。
遥か昔、私の父親世代では給料は「給料袋」に入れて現金払いが当たり前でした。給料袋を持ち帰った父はとても頼もしく、一家の大黒柱に相応しい存在といっていいでしょう。当然ですが給料日の夜の繁華街は懐に熱い札束を入れたサラリーマンで随分とにぎわったそうです。しかしそれを狙った強盗、スリが多発、犯罪がなくともはめを外して飲み過ぎ、ギャンブルにつぎこんで使い込むケースもありました。そうしていつしか給与は銀行振込となり、お小遣い制という恐ろしい悪習ができたのです。
日本2000年の歴史を振り返っても、一家の大黒柱がお小遣い制になるなんてことはなく、ここ数十年の異常事態としか考えられません。つまりこの数十年の異常事態が男性の大人力を失い、結果として日本経済の停滞、不況、デフレ、就職難、若者の〜離れを引き起こしているのです。
稼いだお金を全部使ってしまっていい、なんて思いません。しかし稼いだお金をどのように使い、ふるまうのかというのを「自分で」コントロールできないのは由々しき事態です。会社組織でいえばファイナンス、キャッシュフロー、B/S、P/Lの話を代表取締役が知らないようなものです。
40歳男子の例でいえば、お金がないからといって旅行に行くのにも外食で焼き肉食べるのも親からお金を出してもらう人と、たまたま肉会が赤坂の焼肉屋「かぶん」で行われたから、オフィスが近いからといって召還され、後から遅れてきてろくに肉も食べてない、お酒も飲んでないのに「じゃあ1万円払いますよ」と一番多く払った会社代表ではどちらが大人力が高いのか、という話です。あくまでも例え話ですよ、たとえ。
だからオジサンが「奢る」のは自分の大人力、一人前であることを認識するための方便といってもいいでしょう。オジサンにとっての「奢る」は見返りを求める行為ではなく、世代間での返済であり、見返りを(その本人から)求めない博愛精神の表れでもあります。オジサンにどうせなるのなら、「足長おじさん」になりたいと思っているってことですよ。
そしてそれをシステムの機能ですっと実装した肉会、さらにそれをナチュラルにプロダクトデザインする「はあちゅう」はスゴいってことです。日本社会、男性から大人力が失われれ、「おごる」ことが特別なことになろうとする時代、こうして若い女性が大人力を発揮していくことになるんだろうなあ、とはあちゅうとの肉会で思ったわけです。
ええと何の話をしていたんだっけ?
だから、オジサンには奢らせてあげて下さい。オジサンはこの写真を見るだけで大満足なのです。
今回はどうもありがとうございました!
↓関連リンク
▼ライター肉会がすごかった件。|伊藤春香オフィシャルブログ「はあちゅう主義。」Powered by Ameba
▼はあちゅうの恋愛観についてのインタビュー後悔。|伊藤春香オフィシャルブログ「はあちゅう主義。」Powered by Ameba
はあちゅうのブログ力がすごい、という話はまた別途。
▼【WEB】ソーシャル焼肉会マッチングサイト「肉会」初体験レポ(1/3) - ウレぴあ総研
ご一緒した池田園子さんによるレポートです。
▼赤坂・炭火焼きホルモン「かぶん」:そのうますぎる肉と料理とONEDARIと:[mi]みたいもん!
↓ツイッターのTL
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家で焼き肉するなら。