たまにはブログらしいエントリー(与太話)を。
フェラーリ・チャレンジストラダーレ試乗レポート(4) 結果を求めない、人生という長い道のりを楽しむ【ワンダードライビング】夢遊病のようにリアエンジン、リアエンジンと唸っております。
実は昨年からずっとリアエンジン、リアエンジンと夢想しているのですが手に届くものはトヨタMR2といったところ。特にAW11を探していたのですけど、さすがは昭和の車。走行距離が10万キロどころか15万キロ以上ものが一般的、錆びもモールの劣化、ダッシュボードの割れも激しくもはや運転を愉しむというよりもレストアを楽しむといった風情。
レストアもいいのですが、20年以上経過してさすがのトヨタも部品供給が途切れてきて直すのもままなりません。ということでスッパリあきらめて他のリアエンジン車を物色中。
もうひとつ、考えなければならなかったのは今がクルマの過渡期ということです。それはエンジン。
ハイブリッド、EVの出現、一般化により内燃機・ガソリンエンジンの終焉を迎えているということです。これはいわゆるイノベーションのジレンマ、技術のSカーブなので一度シフトしたものはもはや個人の力でどうこうできるものではありません。
内燃機の時代が終わろうとしているのです。
F1はコスト面から排気量ダウン、気筒数ダウンの傾向にありますが、市販スポーツカーも同じ。あのフェラーリも今後はすべてKERS搭載でエンジン縮小方向、ポルシェも6気筒から4気筒ターボへの切り替えを準備しています。
パワーはそのまま、燃費がよくなるのですからこれはこれでいいのですけど、おっとちょっと待ってください。このままではマルチシリンダーエンジン(4気筒より多い多気筒エンジン)、が少なくなっていってしまいますよ。
そうなんです、実は私4気筒エンジンしか知らないのです。このままうかうかしていると、あれ、人生で一度もマルチシリンダーを味わうことなく終わってしまいます。ヤバイ、これは相当ヤバイ!
複雑で大きく重い多気筒エンジン。個人的な好みとしては小さい排気量の限られたパワーでも軽量コンパクトなシャーシで全開にするのがいいので余り興味はなかったのですが、年もとってきましたし、嗜好も変わってきました。みんなを虜にするマルチシリンダーの上質な味わいというものにも興味がでてきています。しかも今後少なくなるという現状を考えると、もしかして今が最後のチャンス?
これはうかうかしていられません。マルチシリンダー、リアエンジンでアフォーダブルなクルマを本格的に探さないといけませんよ。
実は昔からNSXが憧れで「NSX貯金」というものをしてきたのです。この目論見は
・貯金がたまる
・中古NSXの価格がだんだん落ちる
で、いつかは買えるはずだったのですが、実際のところは
・貯金がたまらない
・NSXの価格が下がらない
となって10年前からまったく状況が変化していません。その間NSXも古くなり、流通するものは平成2年式の20年オーバーのタマか、程度はいいけど高いものかの両極化。特に20年オーバーものはいくらアルミボディがしっかりしているからといっても、ブッシュなどゴム系や樹脂系がこころもとありません。それに欲しいのはType-Rだしなあ、と考えると依然割高なんです。
お金がたまったら買おう、と漠然と考えていたのですが、お金はたまらないし、先にいったようにマルチシリンダーエンジンの将来が不安な上、あったとしても高嶺の花となるのは見えてます。つまりますます手から離れていってしまうのですよ。マズイ、これはマズイ。
となると主義に反して、ローンを組んででも今買うべきではないかという仮説を組んでます。今といってもすぐじゃないですよ、ここ数年で、という意味です。
西川善司の「NISSAN GT-R」ライフ、CarWatchで連載開始【ワンダードライビング】CarWatchで全く回収できない(笑)自腹レビューを開始いたしました。
西川善司さんも自腹でGT-Rを購入。その決断を後押ししたのが、「これが最後かもしれない」という感覚。
Car Watch 【連載】西川善司の「NISSAN GT-R」ライフさらに、RX-7を降りたときとほぼ同時に、MRI検査で左耳下腺に腫瘍が見つかったことも「今度買う車が“ラストカー”になるのでは?」という不安感に拍車を掛けた。左耳下腺腫瘍にまつわる入院や手術の模様については、筆者のブログで触れているので興味がある人はそちらをご覧頂きたい。
なんとか若作りして30代と同じペースでやってますけど、もうね、肉体の衰えはとどまることを知らないんですよ。筋力だけでなく、視力も反射神経も衰えを隠し切れません。それをメンタルと経験でカバーしているという現状。なので50になる前になんとかリアエンジン・マルチシリンダーを手に入れたいという願望です。ただ善司さんのようにまだ思いきれないので、とりあえずブログに計画だけでも書きとめておきましょう。
ここで急浮上してきたのが新型ポルシェ・ボクスター。そうです、オープンカーですよ。
S2000のライバル車でありベンチマークであったポルシェ・ボクスターは気になる存在。ポルシェヒエラルキーの制約からどうしても「プアマンズ・ポルシェ」としての位置づけ、スポーツ性もS2000の方が勝るといった海外メディアの評価。ただこれはデビュー時、初代の話であり、その後熟成を重ねて今回の3代目が登場します。
そうなんですよ、熟成が大事。
スポーツカーって設計して、ほらできた、じゃ終わらないんですよね。S2000デビュー時、そのエンジン性能とシャーシ性能で初代ボクスターを凌駕した(と勝手に思ってる)のですが、S2000はマイナーチェンジを施したものの生産終了。
一方のボクスターは見た目は大きく変わらず、エンジンからミッション、ボディと絶え間なく手を加えてきたのです。圧巻は最新のボクスターS。
新型ポルシェ・ボクスターSはニュル7分58秒で駆け抜ける! ([の] のまのしわざ)後期型NSX-Rが同様のタイム、7分56秒を記録しているのでそれに近いですね。ただし値段はNSX-Rは1200万円、こちらは日本価格未定ですが700~800万円位でずいぶんとリーズナブルに感じます。
なんとニュルブルクリンクを後期型 NSX Type-Rと同等のタイムで周回できるというのです!
これが15年の熟成の結果です。当初2.5リッター、206馬力でスタートしてますが、3代目ボクスターSでは 3.4リッター 315馬力。排気量、パワーとも NSX Type-Rを凌駕していますが価格は800万円前後と予想されています。もちろん値段は高いのですが、中古の NSX Type-Rがそれ以上の価格をつける現実と比べると・・・
ボクスターいいじゃない!
となるわけです。そしてもう一つ大きなポイント。それはエクステリアデザイン。
正直いうと今までのボクスターはボテっとして、余り好みじゃなかったのです。私は基本直線基調のウェッジシェイプが好きなのでランボルギーニ系がいいんですね。ボクスターに限らず、ポルシェは曲線が多く、女性的なデザインなのですがそのとめどもない丸みがどうも。
ところが昨今の新型911にしても、最新の3代目ボクスターにしてもシャープなラインが入ってきてクワっとくるんです。特に目をひいたのがサイドエアインテーク。
▼ニューボクスター - ボクスター - ポルシェモデル - Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG
▼ニューボクスターS - ボクスター - ポルシェモデル - Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG
このラインはまさしくカレラGTの系譜。
シャープなエッジと筋肉質なラインで男性的なデザインが好みです。そう考えると途端にボクスターが気になりはじめました。多少サイズ・重量がありますがそれでも1300kg前後、なんとか許容できるギリギリのラインです。
エンジンは水冷・水平対向6気筒を縦置き。
(Auto Prove | 【ジュネーブショー・ポルシェ】かつてのスパイダー・デザインを取り入れダイナミックに変貌した新型ボクスターがついに登場)
ボディ・シャーシは合理的、エンジンをキャビン後方かつ電動ソフトトップの下に低くマウント。トランスミッションはトランクの下になるという構造。
その結果リアトランクを装備しつつ、フロントトランクもあるという便利設計。オーバーハングにトランクがありますが基本カラで使うので、モーメント的にも有利。容量はフロント150L、リア130Lと総合280Lもあり、本当に合理的です。ちなみにS2000はリアトランクのみ、152Lです。
そうなるとオープンスポーツでS2000の次のクルマとして考えると非常に妥当なんですよね。パフォーマンスもデザインもOK、あとは予算だけです。
仕事して頑張って稼ごう、という気持ちになりますね。ええ、先立つものはお金です。
【Amazon】 100万円台のポルシェ・ボクスターと200万円台911って、買っても大丈夫ですか?(エンスーCARガイド DIRECT)