トヨタ86が高くて買えません…
そんなお嘆きの貴兄にはナインティーズな奴らをオススメしますよ。
「199万円で若者にも買いやすい!」という触れ込みのトヨタ86ですが、199万円のモデルはエアコンなし、鉄ホイール、そして前後無塗装バンパー。見た目は商用車レベル、これがプロボックスならまだ質実剛健な雰囲気がありますが、86のデザインだとかえってみすぼらしさが倍増。実際的に買えるグレードは G、エアコン・アルミホイール標準装備で 250万円前後です。
総支払額は280万円前後と、むむむ、ちょっと手が届かないゾーンへ。
そうなると新車にはあこがれつつ、リーズナブルな中古車なんてどうでしょう。ということでオススメする中古車をピックアップ!
我が愛車、2リッターNAにもかかわらず最高回転数9000回転、250馬力を発揮するパワフルなエンジンは健在。1999年にデビュー、初期型は10万キロクラスとなってお値ごろ感もあり。
弱点は、ハブベアリング、ドライブシャフトといった駆動系でしょうか。エンジンはオイルが減りやすいのでオイル管理はしっかりと。
後期型は2200cc、242馬力となり、全体的にマイルドに。大人のS2000ならこちらでしょうか。
ロータリーターボを搭載し、そのパワーとハンドリングは今も根強いファンが多いFD3S RX-7。初期型は255馬力、後期型では280馬力を発揮しタイヤサイズもアップ。1991年デビューで10年以上作られた長寿モデルでもあります。
モデルによって大幅に中身が異なるので、購入の際は注意が必要。特に1-2型、3型、4型以降とコンピュータ、OBD端子の有無など大幅に変更されているので出来る限り新しいモデルをオススメ。
弱点はロータリーエンジン。プラグがダメでもエンジンブロー、オイルがダメになってもエンジンブロー、電装系がダメでもエンジンブロー。とにかくエンジンブロー。トラブルやメンテナンス、特にエンジンオーバーホールが好きな方にしかオススメできない究極のMマシンです。
【ホンダ・タイプR系】
写真はFD2シビックRです。タイプRはベースがハッチバック、セダンで実用性がありつつもサーキットを走れるスポーツ性を兼ね備えたマシン。軽量化とエンジンの高回転化が真骨頂で、燃費がよくタイヤも減らないと維持費がかからないのが特徴。
インテグラタイプR(DC2・DB8)は1996年デビュー、シビックタイプR(EK9)は1997年デビュー、2リッターK20AエンジンのインテグラタイプR(DC5)、シビックタイプR(EP3)は2001年~2002年デビューです。エンジンとしてはK20Aがもっとも完成度が高いですが、DC5/EP3はサスペンションに注意。その点ダブルウィッシュボーン採用のDC2/EK9はハンドリングがよくセッティングもしやすいとオススメ。
弱点はボディ。このころのホンダボディはとにかくヨレます。
【トヨタ・MR2, MR-S】
個人的にはAW11が好きですが、さすがに昭和のクルマなのでオススメできません。SW20ならまだまだ現役バリバリ、特に最終5型のNA、200馬力 G-Limitedがベストバランスと噂されています。オープン好きならMR-Sも見逃せません。1800ccの 140馬力とパワーはありませんが、軽量ボディで峠の下りが軽快との話です。
弱点は、リアヘビーによるオーバーステアでしょうか。スピンモードに入るともはや手遅れです。
【ルノースポール系】
日本車がダメでもヨーロッパ車がありますよ。
特にルノースポールはお手頃価格でハンドリング市民革命。とにかく素晴らしいハンドリングを堪能できますよ。オススメはダブルアクシスストラット採用の先代メガーヌRS、ルーテシアRS。パワーを求めるならメガーヌ、軽量コンパクトを求めるならルーテシア。内装は質素ですが、ツボを抑えたクルマ造りに唸らされること間違いなし。
弱点は知名度が低く、エバれないことです。
【ゲルマン魂系】
VWのGTI系、Polo GTIもお手頃でパフォーマンスがなかなかいいです。エンジンが150馬力とスペックは控えめでも現役バリバリ。1.8L ターボのトルクで相当早いです。
1.8L 180馬力を発揮する初代Audi TTも狙い目。後期型になるまでMTしかなかったので、実はFFスポーツハッチなんです。
弱点は、やっぱり故障。高温多湿な日本は低温低湿なドイツとは違い過酷な環境です。
【イタリアーノ】
人生楽しまなきゃ! と陽気なイタリアン気分を味わえるのはアルファロメオ、フィアット系。FIAT500も最新テクノロジーのマルチエアエンジンで高性能高出力であなどれません。それにオシャレだし、かっこいいし、自慢できます。
弱点は気分とは裏腹にそんなに速くないところ。他のクルマと競わないのが吉。
・・・
とまあ中古であれば結構色々選択肢があるもんですね。特に輸入車、故障が怖いとはいえ個性的なデザイン、設計、そしてエバり度を考えるとそれもまた楽しです。
もちろん現行MINIもオススメですよ、ちょっとお値段高いですけど…オーリンズショックを入れると峠がとても楽しい&速いです。
他にも日産S13/14/15シルビア、マツダロードスターなんかもいいですね。あとは気合と根性です。
【Amazon】 男は黙ってスポーツカー (双葉文庫)