由緒正しい?「ほげ」がコンピュータ世界で使われる発祥と歴史

さくらインターネットといえば、ネットのインフラを支えるまさに基盤企業。そのさくらインターネットのFAQにこんな例が。

[000097]独自ドメインを使ったメールアドレスの設定方法を教えてください。 | FAQ Search - さくらインターネット

作成希望メールアドレス 例: hoge@example.jp

ちょっと、待った~!

「hoge」は確かに私たちがよく使ってきた文字列。特に適当なテンポラリファイルを作るときに使ったり、パスワードで適当な文字を打ちたい場合に使ってきましたが、どちらかというと非公式、裏の世界。基盤企業のFAQという表舞台で行動規範ともなるサンプルとして公然と使われるような文字ではないと思うのですが。


この「ほげ」、いったいどこから来たのかいまだになぞです。そのためその由来と歴史を研究する「ほげ学」というのもあるくらい。

A page of HOGE

「ほげ学」とは、日本国内において秘かな流行語となりつつある言葉「ほげ」について論じたり、さらには「ほげ」の多用によって発生した病気「ほげ症候群」について研究する学問である。元来、「ほげ」という言葉は少数のハッカーが使うだけの言葉であったが、イソターネットの発達によって一般人にも使われるようになった。特に、「ほげ」の魅力に取り付かれた人々が日常生活においても使うようになり、廃人になったかと思われるほどの精神障害をきたす「ほげ症候群」も発生するようになった。しかし、このような状況であるにも関わらず、「ほげ」の魅力や、その有害性についてまじめに研究や調査が行なわれたことはなく、野放しの状態になっている。そこで、「ほげ」とは何か、「ほげ症候群」とは何かを多くの人に理解してもらい、誤解による差別や偏見をなくし、また安全に「ほげ」が使える未来を迎えるべく、「ほげ学」という新しい学問が創設された。

まあ半分は冗談ですが、記載されている情報は新鮮かつ貴重です。

FAQ

「ほげ」って何ですか?

日本に古来より伝わる言葉で、困ったときや、わからないとき、 面倒なときなどに救ってくれる有難い言葉です。 「ほげ」の出現は 1980 年代前半と言われ、この時期に各地で 独立して発生したと言われています。今や日本のイソターネットを 語る上で欠くことのできない村井純氏も、この頃に、「ほげ」を 口癖としていたという説もあります。 「ほげ」を使用した最古の記録の一つは、1984年頃に 曽田大明神@名古屋大学(現SRA)が使用した "hoge" です。 現在でも曽田大明神に奉納されている 3.5 吋のフロッピィディスク中には 当時のままに残っている可能性があります。

どのようなときに使うのですか?

ファイル名や関数名、変数名などの命名で困ったときに使用します。
何か尋ねられたり、頼まれたりしたが、意味がわからず聞き返すときに 使います。このときは単に「ほげ?」と言うだけで十分です。

計算機に向いながら、何も入力することがないときに、とりあえず 入力します。このときは hoge と入力することが一般的です。 達人になると、何も考えなくても手が勝手に hoge と入力するように なるそうです。
頭が壊れた様を表現するときに使用します。 単に壊れたときは「頭がほげぇとなった」と言い、壊れ方が酷いときは 「頭がほげほげぇになった」と「ほげ」を二つ重ねて強調します。 さらに強調するためには、さらに「ほげ」を重ねます。決して、 「超ベリほ」(超ベリー ほげ)などという強調はしないで下さい。
疲れたり、憂鬱なときにつぶやく言葉として使います。このとき、 「ほげぇ~」とつぶやくのが一般的です。

そういえば「ほげぇ~」っと叫んでいた人が身近にいたような。

それはともかく、公然と使われるものになってしまうほど一般化したというのはとても感慨深いです。いや、たぶん違うと思いますが。いや思いたいです。

【Amazon】
ほげちゃん
4032323704