NINTENDO 3DSの最大のポイントは裸眼立体液晶とステレオカメラの装備でしょう。
世界初の3Dデジカメは富士フイルム FinePix REAL 3D W1で発売後すぐに買っちゃいました。
3Dデジカメ・富士フイルムFinePix REAL 3D W1が凄いんです ([の] のまのしわざ)
なかなかこの凄さが伝わらず、他に持っている人はみたことなく。しかし3DSは純粋なDSの後継機であるため数千万台規模の普及が見込め、これにより3D写真が一気に広まることでしょう。
そこでFinePix REAL 3D W1と比較しながら、3Dデジカメのあるべき姿を探ってみましょう。
・カメラが主体か、液晶が主体か。
FinePix REAL 3D W1 : 主な仕様 | 富士フイルム型番 FINEPIX REAL3D W1
有効画素数 1,000万画素
撮像素子 1/2.3型 CCD ×2
名称 フジノン光学式3倍ズームレンズ ×2
焦点距離 f=6.3mm~18.9mm
(35mmフィルム換算:約35mm~約105mm相当)
開放F値 F3.7(W)~F4.2(T)
FinePix REAL 3D W1はカメラが主体。特に光学3倍ズーム内蔵でフジノンレンズ採用、左右のレンズの位置を正確に合わせるためのダイキャストフレーム。CCDも1000万画素、ISO 1600まで対応し、色調も正確にとらえるリアルフォトエンジン3D。
つまり機構的には高画質コンパクトデジカメを2つ合体させ、さらに3D用のチューンを施したものといっていいでしょう。
また2つのレンズを駆動するためにバッテリーサイズもおおきく、これが本体中央にドーンと収容されています。そのため本体サイズ、重量とも大きく重くなってしまいもはや「コンパクトデジカメ(コンデジ)」とは言い難くなってしまいました。
そのしわ寄せが3D液晶に。本体サイズが大きくなったにもかかわらず2.8インチのサイズしかなく、縦横比は4:3が基本。視差を自動調整して表示しますが、このとき左右の幅が狭くなり4:3よりもほぼ正方形に近くなることも。そうなると実質的に2.8インチよりももっと狭い画面となります。
さらに苦しいのが視野角の問題。視差バリアを利用する裸眼立体視の場合視野角は狭くならざるを得ず、昔のSTN液晶のような数十度の視野角しかもっていません。そのため画面中央真正面からみなくてはならないのです。
しかしこれは閲覧を8インチ3Dフォトフレーム V1や、最近はやりの3Dテレビに映すことで解決できる問題。とはいえ手間とお金がかかりすぎて、現時点では一般的ではありません。
E3で発表された「ニンテンドー3DS」の細かな仕様を公開 - GameSpot Japan●上画面 3.53インチ裸眼立体視機能つきワイド液晶 800×240ピクセル(横800ピクセルを左目用・右目用交互にそれぞれ 400ピクセル割り当てることで、立体表現が可能)
●下画面 3.02インチタッチ入力可能 320×240ピクセル
●カメラ 内カメラ1個/外カメラ2個解像度はいずれも640×480(0.3メガピクセル)
一方NINTENDO 3DSのカメラはDSiのカメラを2つにしただけ、トイカメラといっていいもの。光学ズームはもちろんありませんし、0.3メガピクセルです。しかし液晶は3.5インチワイド液晶。解像度は800(3D時400)x240とさほどではありませんが、それでもデジカメの液晶が一般的に320x240なのに対して大きいです。
3DSは閲覧を3DS本体で行うことを考えているので、この0.3メガピクセルカメラで十分なんですね。ここが3Dビューワーや大型3D液晶TVで見ようと考えたFinepix REAL 3D W1との大きな違い。
これを見越してFinepix REAL 3D W1を先日売ったばかりで、今すぐにでも3DSを買いたい気分なのですが、
え、まだ売ってないの!?
大誤算です。楽しみに待つしかありません。
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