2009年を振り返る:日本人は太陽と水とお米からできている

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2009年に限らず、このブログの裏テーマ。それは「日本」「日本人」。でっかい自分探しだと思ってください。つまり自分は何者?日本人。日本人って何者?はてさて。日本ってどこからどこまでが日本なの?結構あいまい、あやふやなんですよ。

これは自分の教養不足のせいでもあるし、普段日本人が意識しないで生きていられるから社会全体の意識が希薄ということもあるのではないでしょうか。だいたい「日本」の読み方が「NIHON」「NIPPON」のどちらでもOKって、おかしいでしょう。2つの名前がある国って世界的に珍しいです。

ということでことある事に追求の手(?)を緩めないようにしているわけです。

通潤橋を見て、高千穂にいってかなり自分なりに筋道ができてきました。日本人とは、

太陽と水とお米からできている!

んです。

お米といえば、水田ですけど基本は棚田。広い平野での水耕作は実は近代になってからのこと。そしてそれをみると、日本列島は人が住んでいる場所はすべて自然破壊されているという事実。そしてそのルーツをたどるとやはり日本神話であり、天皇となるわけです。

天皇が神か神でないかというのはちょっとおいといて、ただ言えるのは太陽の恵みを受け、水をコントロールし、収穫が大きな稲という作物をつかい富を蓄えて人口を増やしていくことができたのは実は類をみないこと。中世ではもっとも人口が多い国であったことからそれが裏付けられています(中国は不明ですが)。

2000年以上続く天皇家、その米の歴史を振り返れば今日本で起きていることの理由が意外と氷解します。分かりやすくいうと、日本とは、日本人とは、日本文化とは、

水田耕作に最適化された人種と文化風習

ということです。1年のカレンダーが予め決まっているのも、1期作である米が基本だから。この正月にしてもそうですし、お盆休みがあるのもそう。日本人はお盆休みに一旦休まないと体が冬までもたないんですよ。

日本人に下戸が多いのも、水が十分あり水分補給を酒に頼る必要がなく、下戸が淘汰されなかったという説もあります。水は水田耕作の基本ですからね。

仮説はだいたい立ってきたので、あとは実証していくだけなのですがこれは読書やフィールドワークが大事です。インターネットのような俄かで新参なメディアではなかなか2000年の歴史に踏み込むことができないので。

2010年も水田耕作を切り口にして、日本人探索を続けたいと思います。


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