SUNTORY THE PREMIUM MALT'S(サントリー ザ・プレミアム・モルツ)の味わいの秘密

先日サントリー武蔵野ビール工場に工場見学に行ってきました。これは見学施設をリニューアルオープンするのに合わせて、先行してブロガーを招待するイベント「ザ・プレミアム・モルツ講座」(武蔵野ビール工場)があったのですが、こちらに参加させていただきました。ありがとうございました。

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実はサントリーさんのイベントといえばワイナリー見学や一大ブームを引き起こしたハイボールなどあったのですが、なにせ最近めっきりアルコールに弱くなりビールしか飲まなくなっていたのでなかなか参加しにくかったのですが、今回はビール。しかも地元に近い府中(分倍河原駅)ときたら参加しないわけには行きません。「ビール工場見学」のうち「ビール」も好き、「工場見学」も好き、さらに武蔵野工場という立地と三連コンボだったのとても楽しみにしていました。そしてその期待に違わず、とても楽しい一日になりました。

ビールといえば缶やビンにつめられてぐわーーーーっとラインを流れていく様が印象的で、工場で作っているから工業製品のようにも思えます。しかし当然なのですが食品であり、飲料である、特にアルコール飲料という特殊性を考えると実はそんなに簡単ではないようです。

ザ・プレミアム・モルツでは素材を厳選。

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二条麦からとれる大麦(モルト、麦芽)、香り深いアロマホップ、そして清らかな天然水。大麦もアロマホップも輸送されるのでどこに工場があってもいいのですが、水だけはなかなかそうはいきません。

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ここ武蔵野ビール工場は多摩川の近くにあるので川の水を使っていそうですが、実際には地下200mから水をくみ上げています。この地下水は粘土層の下を流れているので、府中に降った雨や多摩川の水が流れ込んでおらず、遠く神奈川の丹沢山系から流れてきているものだそうです。丹沢といえば水が綺麗なことで有名ですが、その天然水を使っているのであればおいしいわけです。

ウィスキー工場も同じで水が美味しいところであることはもちろん、ウィスキーの場合長い年月をかけて熟成させるために同時に気候がとても大事。工場とはいえ立地は非常に大切です。

厳選された素材を混ぜればはい、出来上がりにならないのがアルコール飲料の面白いところ。

「醸造」といっていますが、酵母という生き物の力を借りて化学反応を起こして別のものを作り出すのです、ここではビールですが。このビールを作り出すのに単なる化学反応で、成分がこうなればいい、っていうわけじゃないのが飲み物の奥深いところ。味というのは味覚であって、成分じゃないんだそうです。そのため熟成にしても何時間でできあがり、という決めうちで出来るのではなく味見をしながら調整したり、最後の最後の出荷するタイミングも味で決めるのだそう。しかもビールは喉越しも大事だからきちんと飲んで調べなければならないという、まあビール好きにはたまらない職場かもしれません。

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(写真:横山工場長の模範試飲)

そんな職人の鋭敏な味覚をパスしたものが、はじめて缶詰されて出荷されることになるんです。

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今までに生麦や札幌のビール工場で見学したことはありましたが、今日のようにきちんとビールの生成過程を理解したのは初めてです。いつもは飲むのが主目的で工場見学がおろそかになっていましたね、反省。

そして工場萌えな人にお送りする、工場の様子はまた次回。

それにしても職人技というか、工場というよりも工房といったほうがイメージに近かったです。


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