子供のパターン認識:鏡文字は鏡じゃないかも

うちでは4歳児に文字、数字を教えていないのですけど、勝手に覚え始めています。

そこで面白いことを発見しました。今4歳児の理解はこうです。

6 9 は同じ
2 5 が同じ
5 6 は混同
1 7 は混同

6と9が同じなのは仕方ないですね。上下さかさまなだけです。
2と5が同じに見えるのは、鏡文字だからでしょう。線対称です。
5と6、1と7を混同するのは差異が少ないからですね。

さてここで疑問に思ったのが世間で言われている「鏡文字」というもの。
「さ」を書こうとして「ち」を書いてしまうというものですね。

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これは、鏡文字とも言われています。

どうしてこのようなことが起きるのか?

実は、目で見た文字は、目のレンズを通して脳に反転して写ります。

通常であれば、文字を書くとき、脳に写った反転文字を左脳が
無意識のうちに変換して書きます。

ところが子供の場合、左脳が教育を十分に受けていないため
変換することをしないで、脳に写ったそのままを書き出してしまいます。

ですから「さかさ文字、反転文字、鏡文字」となっているのです。

なんだか理論的で、科学的にはこういわれているのですけど、すべてそうなんでしょうか。

というのも鏡文字になりやすいのは、「さ」に対する「ち」のように鏡文字として存在する文字が多いからなんです。つまり子供にとっては「さ」も「ち」も同じ文字と認識しているのではないかという仮説です。うちの子供の場合は数字しかまだ覚えてないですが、2と5、6と9は同じだと解釈してます。

これから類推するに、彼は数字を立体(3次元)で捉えているのかも知れません。立体であればどの方向から見るかによって、つまり2次元に投影したらそれぞれが2、5や6,9になることがあるわけですけど元の立体は同じです。

また数字以外の文字を知らないためにアルファベットも数字で解釈しようとします。

最近よくやっているのがナンバープレートの読み取り。日本のナンバーは数字4桁ですが、ヨーロッパのナンバーは数字4桁にアルファベットがついてます。

このアルファベットで、例えば「AAG」がついていたのですが、これを子供は

440

と読み上げました。確かに言われてみればそれぞれ似てます。

先日MINI Clubman Cooper Sの代車としてCooper(エスがない)がやってきました。すると子供いわく

「エスがついてないよ」

というのです。そこで試しに

「エスってどうかくの?」

と聞いてみたら、下から上にSを書き上げたのでした。別に教えてなくとも身近な文字は勝手に覚えているようです。書き順はまさに自由ですが。

こないだ散歩していたら突然カバーがかかっている車を指差して

「NSXだ!」

と言い出しました。そんなわけないだろうと見てみるとシルエットが確かにNSX。まさかシルエットだけで分かったのか!?と思って聞くと

「カバーにホンダ(マーク)、エヌエスエックスという数字が書いてある!」

と断言。えーっと、NSXは数字じゃないんだけどね。

しばらくはこのまま文字を教えず、どういう変遷をしていくかを観察したいと思います。