まあiPhoneも凄いわけですが、いやいや、DS版ゼルダを知ると
「その手があったのか!!」
と驚きの連続です。
iPhoneが素敵だと思う構成要素のうち、タッチインターフェースは30%、ビジュアルエフェクトが70%だとすると、ゼルダは逆にタッチインターフェースが70%、ビジュアルエフェクトが30%といった割合。単純にタッチインターフェースだけを比較すると、その多彩さはiPhoneよりも一枚上手です。
そのタッチインターフェースを補完するのがLRキー。横についているキーで、シフトキーのような役割を担います。NINTENDO64でいうなら、Zキーです。このシフトキーを駆使することで、移動とアイテム使用を切り替え、自由自在に主人公を操ることができるのです。
今回まずビックリしたのが軌跡を描けるブーメラン。シフトキーを押しながら軌跡を描くとそのとおりにブーメランが飛びます。これが慣れてくると途中の軌跡を省略して、目的の壷や敵を軽くなぞるだけで一瞬のうちに狙った場所にブーメランを飛ばすことができるようになります。
そして次がボムチュウ。ボムチュウに切り替え、軌跡を描くことで軌跡をライントレースしながらボムチュウが移動します。これにより自由度が増しました。
そして圧巻なのが鉤つきロープ。杭や宝箱に飛びつくのはもちろん、なんと2本の杭を連続して指定することで間にロープをはり、そのロープをサーカスのように綱渡りすることができるんです。さらにそのロープを、プロレスのリングばりにつかってジャンプしたりできるなんて、想像を絶しました。
移動と剣による攻撃はタッチペン1本で自由自在なのはいうまでもなく、回転斬り、突き、ロックオン斬りは当然で、そろそろ歩き、普通の歩き、ダッシュ、ダッシュ+回転などまでも、ただペンを画面上でタップ、スライドさせるアクションだけで自動で切り替わり、しかも正確に操作できるんです。
これならキーで移動、ボタンで操作させるなんて、旧来のレガシーインターフェースを思い切って切り捨てる決断もできようというものです。この軽快なタッチペンインターフェースをゲームだけではなく、一般のUIに応用して欲しいと思うのは欲でしょうか。
唯一惜しい点はタッチペンと手で画面が隠れてしまって見にくい場面があるということ。例えば右利きの場合、左移動のときは結構手が邪魔になります。タッチペンが透明で、もうちょっと長いと見易いかもしれません。
ということで、今日も明日も、電車でDS版ゼルダです。スリープ機能でいつでもどこでも途中からできるのもいいですね。