DNAと環境の記憶

先日子供が幼稚園に入園したわけですが、この幼稚園に入れた理由について。

DSC_3355

元々この幼稚園は奥様が見知ってきて、その教育方法、シュタイナー教育について傾倒したのがキッカケです。私自身はこの教育方法については余り興味がなく、どちらかというと反発した方(正確にはその教育方法について書かれた書籍の書き方について反発)なのですが、結果的には反対せずに奥様に任せました。

というのもその幼稚園の立地が余りにも私が生活していた空間と共通していたからです。私は幼稚園時代は長野県御代田町という小さな町で暮らしていました。どんなところかというと、ココです。

メルシャン軽井沢美術館 | 美術館の魅力(コンセプト)

父がこの軽井沢工場に勤務した関係で、工場から徒歩5分のこの地で幼少を過ごしたわけです。なにせ浅間山の麓に位置し、ウイスキー作りに適した土地柄ですから、スコットランド地方と同じく寒い寒い(^^; 雪が一回降ればそれは1ヶ月解けません。

メルシャン/軽井沢蒸留所

メルシャンがモルトウイスキーの製造を開始したのは1952年(昭和27年)、当初は塩尻で行われていました。しかし、より本格的なウイスキーを目指し、蒸留所を軽井沢へ移転することを決めたのです。ウイスキーづくりの新たなスタートでした。

九州熊本出身の両親が、この寒冷な大地で凍えて暮らしてたのと比べ、幼稚園児はそんな大自然の野山の中を駆け巡り、雪に足跡つけたり、ツララで遊んだりしてました。そんな記憶を呼び起こすには十分過ぎる風景。

幼稚園は隣接する乗馬クラブの敷地内にあります。そのおかげで乗馬クラブの敷地すべてと裏山への出入りが自由。幼稚園の敷地じたいは本当に猫の額ほどですが、背景にうつる里山がすべて教室の場になっているそうです。

今日ははじめてお迎えに。すると教室の中に園児はいなく、「山にいる」ということで山に向かえにいくことに。乗馬クラブをすりぬけ、ちょっと上がった広い場所、乗馬用グラウンドで園児たちがママゴトして遊んでました。どうも父親が迎えにくるのが珍しいのか、すっかり園児にとりかこまれてカケッコしたり、ママゴトに組み入れられたり。

そして子供を引き取ると他の園児たちは先生に引き連れられ、さらに山の中へと散歩しにいきました。まださらに山にいくのかと驚いたわけですが、この環境はたとえ八王子であってもなかなか得難いと感じました。

唯一の問題点は、馬の落し物があちこちにある点でしょうか。落し物を普通に踏みつけたり、拾ったりするのはまだマシで、よくその上に転んで香ばしくなって帰ってくることがあるそうです。そのため着替えは必須です(^^;

ちなみに私が幼稚園時代を過ごした風景はこんな感じ。

dscf0009.jpg (JPEG 画像, 380x288 px)

dsc0018.jpg (JPEG 画像, 640x480 px)

イニシャルDツアー:碓氷峠

木は全部白樺のように縞縞で、皮がはがれるものだとばかり思っていたので、神奈川県に引っ越して柳をみたとき、衝撃を受けた覚えがある。

子供も小学校上がるときにどこかに越して、色々と衝撃を受けることになるでしょう(w

幼稚園の裏山⇒幼稚園 - a photoset on Flickr