JTのマナー

喫煙とか禁煙とか嫌煙を議論する以前の問題として。

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - JTが「禁煙反対」の組織票、ネットアンケに社員動員

JTは「社員に回答の協力を依頼した」と動員を認め、「条例が成立すれば、ほかの自治体に波及する恐れがあった」としている。

普通こういった一般のアンケートに直接的に関係する、またはしそうな企業や団体、個人は参加しないのがマナーだと思うのです。

これを機に初めてJTのサイトを訪れてみたのですが、そこにはまた衝撃の主張が。

厚生労働省「『健康日本21』中間評価報告書(案)」についてのパブリックコメント

1.「喫煙率の減少に係る数値目標」の設定について ● たばこは合法な嗜好品であり、喫煙するかしないかは、適切なリスク情報を承知した成人個々人が、自らの健康に与える影響を勘案しつつ、自らの嗜好・健康観等に基づいてそれぞれが判断すべきものであり、喫煙者率について数値目標を設定することは、個人の嗜好の問題に国家権力が介入して個々人の判断を特定の方向に向くよう強制しようとすることに他なりません。これは、成人個々人による判断を蔑ろにするものであり、問題であると考えます。

合法な嗜好品があるとすると、非合法な嗜好品も存在することを暗示しています。おそらくマリファナやマジックマッシュルーム、スピードなどがそれに値すると思われます。国外で考えるとマリファナが合法な国もあるわけですから、どれが合法か非合法かは個人の嗜好ではなく、国が定めているものです。合法の嗜好品であればそれはすでに国家権力が介入した上で成り立っています。

すでに介入しているんですから、社会変化や世界の趨勢を鑑みて規制等を変化させることはごくごく当然であって、それは国家が定めることです。条件が受け入れられないならいっそのこと全面禁止にすることも国家はできるのですが。

なにかを見失っているようなパブリックコメントでした。