外に出れず暇だったので、今技術系ブログ界で話題騒然、涙せよという噂のプロジェクトXを読んでみました。
@OKAMOTO CONDOMS | 世界最高品質のコンドーム開発秘話 |より薄く、より強く、より肌に近いコンドームをつくる岡本巳之助。そう誓った男がいた。
岡本巳之助。岡本ゴム工業(現オカモト)の創業者だった。
全体の内容はまあ、いいんじゃないですか、というものですが物凄く気になった点が。
@OKAMOTO CONDOMS | 技術屋の意地、新たなる挑戦 |しかし巳之助の合理的発想は、この時代、決して正当に評価されることはなかった。 むしろ当時の日本の考え方は正反対だった。たくさんの職人を使い、より高度な技術、複雑な機械を持った高性能の機械が好まれた。
とりわけ兵器にその傾向が強かった。ゼロ戦や戦艦大和など、日本の兵器開発能力は、当時の技術水準のなかでは最高のレベルにあった。むしろ一つ一つの兵器の性能は、アメリカの兵器より優秀だった。その反面、緻密すぎた構造のために故障が頻発し、メンテナンスが難しかった。高度な手作業を要求する兵器の生産は伸びなかった。日本人は「大量消費」を前提にした兵器ですら、どこか「工芸品」「芸術品」にしたがった。
アメリカの考えはまったく反対だった。いち早く兵器工場をオートメーション化し、性能はそこそこでも安定した品質で、故障の少ないメンテナンスフリーの兵器を大量生産した。兵器など所詮は大量消費の工業製品と割り切っていた。近代戦争は総力戦となる。結局は消耗戦なのである。ならば一つ一つの兵器の性能より、いかに安価安定品質で大量の兵器をつくり出すかが勝敗を決する。
それは後からなら言えることであって、当時はテレビもない、VTRもない、レコーダーもない、インターネットも当然ない時代で、海外への旅行だって飛行機ではなく船が中心の時代。情報が入ってくるのに数年はおろか、10年かかってもおかしくない頃でしょう。それに産業や人口、知識レベルはもちろんそもそも文化が異なる国同士を比較したところで正当とはいえないのでは。岡本さんの先見の明を演出させるための手段だとしてもちょっと極端すぎはしないだろうか。バイアスかかりすぎです。
なので涙どころか「?」マークが頭にこびりついて離れず素直に感動できませんでした。
