Computer History Museum: IBM S360の登場、そして神話へ

メインフレームといえばIBM、その元祖となるS360ですがその名前の由来はこのようなものだったとは知りませんでした。それまではコンピュータといえば、scientificなものとbusiness(accounting)のものの大きく2つがあり、それぞれのための計算機を設計していたそうです。しかし余りにもその開発効率の悪さからついに当時の日本国家予算の半分の巨額を投じて、どの分野にも使える、つまり360度方位をカバーする汎用コンピュータを開発する賭けに出ました。その結果はご存知のように大成功を収めたわけです。

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日本IBM、40年後もメインフレームを動かすため学生に啓もう活動

現在まで続くメインフレームやPCの基礎ともなるノイマン型計算機のアーキテクチャを持ち、S/360の名前の由来ともなった「どういった業務・目的にも全方向(360度)から使える」コンピュータとして、当時の世界記録となる33,000台を出荷した。

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一方ソフトウェア開発の憂鬱は同時にはじまっていました。未だに読まれている「人月の神話」の原本です。コンピュータハードウェアは飛躍的に進化したのに対して、40年たってもちっとも進化してないソフトウェア開発の現状にビックリsupriseですね。

人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない
Jr.,フレデリック・P. ブルックス Frederick Phillips,Jr. Brooks 滝沢 徹
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