スティーブ・ジョブスとAIBOとNEWS

NEWSといっても歌い手(?)のことではありません。
Network Engineering WorkStationの略、ソニーのワークステーションの名称です。

asahi.com: スティーブ・ジョブズ [著]ジェフリー・S・ヤング、ウィリアム・L・サイモン - 書評 - BOOK

原題のiConは、コンピューター画面上のアイコンと偶像の意味を兼ね、同時にiMac、iPodを連想させる。

 私は、本人も主な登場人物も面識があり、このドラマの片隅で息づいていた。それだけでなく、彼との共通点が多い。少数の優秀な技術者を燃える集団にする仕事のやり方がそっくりであり、私が開発したNEWSワークステーションと、彼のNeXTが市場で激しく競合した時期もあった。瞑想(めいそう)をたしなみ、菜食主義のところまでそっくりだ。

この書評の方はペンネーム天外伺朗、AIBOの生みの親であり、NEWSを立ち上げた人である以前に、コンパクトディスク CDの開発者です。

ここまで来た「あの世」の科学―魂、輪廻転生、宇宙のしくみを解明する
天外 伺朗

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ソニーのNEWS誕生秘話

自分たちの使えるコンピュータを作ろう。自分たちの手で持てるコンピュータを作ろうと集まった。そのリーダーがCDプレーヤーの産みの親、ソニーきっての奇人、D博士だ。作ろうとは言いだしたが資金はないし人もいない。はたと困ったD博士、広い額で考えた。普通のやりかたでは画期的なプロジェクトは遂行できない。そこで思い付いたのが社内ベンチャー。はみ出している人材を集めようと社内に求人広告を出すという異例の人材確保作戦が始まった。初代東大パソコンクラブ会長はじめ11人の優秀な不良社員が集まった。

社内ベンチャー、今でこそ一般的ですけれども当時の日本としては先進的だったのではないでしょうか。おそらくその次に出て画期的な飛躍をとげたのがSCEI(ソニーコンピュータエンタテインメント)でしょう。

しかし残念なことにAIBO、そしてQRIOもついに終焉を迎えてしまいました。

asahi.com: ソニー、アイボ生産終了へ 娯楽ロボット事業から撤退 - ロボット特集

ソニーは26日、犬型ロボット「AIBO(アイボ)」の生産を3月までに終えると発表した。非売品のヒト型「QRIO(キュリオ)」の新規開発もやめ、娯楽ロボット事業から撤退する。

 99年に登場したアイボは世界で約15万個売れ、ソニーの広告塔でもあった。昨秋、エレクトロニクス事業を立て直すために不採算事業の撤退や縮小の方針を表明した際「ロボットの研究開発を縮小する」としていたが、その後の検討で撤退の対象になった。ただ、人工知能(AI)の研究開発は続けるという。

AIBOが出たときの衝撃は凄かったですね。その技術力もさることながら、ペットロボットというコンセプト。癒しを求めた時代にピッタリでした。ソニーは基本的に、そのプロダクトが無くても生活できる、あると豊かに暮らせるモノを出す会社だと思っていますがまさにその王道のモノ。掃除をするわけでもなく、物を運ぶでもなく、番犬でもなく。

これがあると便利だ、楽になる、とかって確かに「必要なもの」として買ってくれるんですけど、商品に対する愛情というのは湧きにくいですね。工業製品が容易に消耗品となって、古くなったら動くんだけど捨てられる、そんな風潮がある気がします。

話は翻ってNEWSですが、NEWSのメンバーたちはその後ちりじりになって、VAIOやCLIEを産み出します。しかし時代が過ぎてCLIEも終焉し、残るはVAIOですがこちらもひとときの勢いは感じられません。薄型TVもいいんですけど、夢がねえ。またしばらくしてどこかで夢を現実にしてくれることを待ってます。