提携のニュースは意外でしたが、ソニーがその分野に参入したくて仕方ないことは理解できました。しかしコニカミノルタがそこまで追い詰められていたとは思ってもみませんでした。
コニカミノルタ、カメラ/フォト事業を3月で終了同社は、2005年7月にソニーとデジタル一眼レフカメラの開発について提携、共同開発を続けていたが、今回の発表により、コニカミノルタのデジタル一眼レフカメラの一部資産をソニーに譲渡することを決定した。ソニーは今後、αマウントシステムと互換性をもつ、新たなデジタル一眼レフカメラを開発する。また、コンパクトデジタルカメラについての資産譲渡は実施されず、「DiMAGE」シリーズは廃止。新規開発も打ち切られる。
ワープロ専用機市場というのが15年くらい前に活況に満ち溢れていたものの、その後Windows+Wordという洋物OS+ソフトに打ち砕かれ、次々と大手が撤退していったことがあります。8bitパソコンと同じく、各社独自アーキテクチャ、独自ソフトで差別化を図っていたわけですが共通アーキテクチャにWindowsというプラットフォーム上でWord対一太郎争いが起き、最終的にはWordが寡占する状況になってしまったわけです。日本語ワープロなのに、なぜアメリカの会社のソフト?と不思議なわけですが、「悪貨は良貨を駆逐する」だけでは説明できない理由がそこにはあったのでしょう。
コンパクトデジカメ市場もここ数年でものすごい勢いで広がり、各社が参入してきたわけですが、京セラやコニカミノルタのように弱小から段々と撤退していくのでしょうね。
一方デジタル一眼レフ市場も広がってきているのですが、それでもコンパクトデジカメ市場とは市場規模が1桁違うようで、そこにソニーがαシリーズの資産と自社開発CCDやCMOSをどう組み合わせてくるかがとても見ものです。ある意味、悲願の一眼レフカメラですからね。
ところでこのレンズのマウントなんですが、各社それぞれで独自規格を使うのはそろそろ止めて欲しいですね。ワープロやPCのアーキテクチャがそうだったように、共通規格にして新しい市場を作って欲しいものです。そうすると一眼レフがもっと安くなって、綺麗楽しい一眼レフの世界にもっと初心者が流入してきてコモディティ化する可能性だってあるのですから。
マニアですか?マニアは銀塩が待ってますから大丈夫。