シャアの一年戦争

SEED DESTINYも終わり、週末が空虚なものになりつつあるこのごろですが、20年以上ぶりに見直す初代「機動戦士ガンダム」(通称ファーストガンダム)は新鮮で、再発見があってとても面白いです。

ところでガンダムはなぜあんなに強いんだろうと考えたこと、ありますか?まあヒーローロボットだから当然なのですが、きちんと理由付けがあったのです。それはですね、

シャアがガンダムを強くした

のです。意外でしょ?実はガンダムは「教育型コンピュータ」というものを搭載し、戦いのケーススタディを記憶、分析して次回の戦いに活かすフィードバックループがあったのです。今でいうとニューラルコンピューティングみたいなもんでしょうか。それまではMSといえどもパイロットが経験と技能を身に着けることで高い戦闘能力を発揮するものだったのに対し、ガンダムは戦う中で戦い方を学習していくのです。ジオンの誤算、いや、シャアの誤算は

ジオンの中で最も優秀なパイロットがガンダムに戦い方を教えてしまった

ことにあります。赤い彗星はビームライフルをかわし、バルカンの直撃、体当たり、パンチ、キックを繰り出しすべて当たるのですがまったく効果がありません。ガンダムの高い防御能力の前にザクは無力だったのです。そのかわりにその戦いかたはすべて学習され、ガンダムの戦闘能力を劇的に高めてしまったわけです。

まあ簡単にいうと

「白い悪魔はシャアに作られた」

わけですね。もし最初にシャアがガンダムと戦わなければ連邦が勝つこともなかったかも知れません。いやぁ、シャアって、本当についてませんね。