無添くら寿司を初体験

いつもいく回転寿司が余りに混んでいたので回転寿司チェーン「無添加くら寿司」に行ってみました。

いつも「混んでいるなあ」と横目で見遣っていたのですが駐車場はさほど混んでなかったものの、店内は予想どおりの大混雑。それでも20分待ちだったでしょうか。

普通の回転寿司で、名前からもあるように「無添加」が売りなだけかと思ったら大間違いでした。初めて回転寿司に行った時くらいの衝撃を受けてしまいました。

まず店内に案内するときに

「当店のシステムはご存知でしょうか?」

システム?食事にシステムですよ。マナーなら知っているのですが。ドキドキしながら席に着くとシステムの紹介とは特別メニュー(200円)は2枚の皿が重なって来るので2枚とも取ること、だけでした。これは1皿100円という大原則を守るためで、皿カウンタがテーブルに備え付けられており自動でカウントしてくれます。

他に特徴的なのはメニューは液晶+タッチディスプレイで追加注文が出来ます。追加注文したものは「注文品」の特別な皿に乗りベルトコンベアで送られて来ます。そしてテーブル席に近づくと電子音がピピピピと鳴って接近を知らせます。それを素早く取る必要があるのです。

ビールはセルフサービスで、自動販売機方式でお金を入れ自分でジョッキに継ぎます。もちろんお茶やお水も自分で作ります。

ベルトコンベアが寿司に革命をもたらしたのですが、さらに自動化を押し進め、少ない従業員でたくさんのスループットを稼ぐ革命的なシステムです。

効率化された一方で、注文した品がいつくるか電子音を注意しないといけない、ピピピとなって振り向くとそこには注文した4つのお味噌汁が列になって迫って来ています。子供なんて構っている暇はありません、なにせベルトコンベアは通常の3倍の速度でやってくる、赤い彗星みたいなやつなのです。いや、3倍はもちろん嘘ですが当然近づいてスピードダウンすることなんてないわけです。F1だってピットレーンは制限速度があるのに、です。ピピピが鳴ったと同時にまるでF1のピット作業なみの忙しさで迫って来るお味噌汁を取らないといけないわけですよ。なのでタッチパネルで注文をしたら常に電子音に注意しなければならないのでリラックス出来ません。しかもBGMがかかっているのですが、なぜか運動会の音楽のように聞こえて来ます。

お茶や水がセルフサービスなのはまあいいとして、生ビールも席を立って自分でジョッキに入れなきゃいけないってのは、お店というよりもすでに「自宅」です。せっかくお店に来ているのになんでこんなに忙しいの?IT産業に携わっているものの端くれなんですけど、この最新システムに全然対応できないオールドタイプな自分を再発見してしまいました。

最新システムでいえば、200円の品は皿2枚でカウントするんじゃなくてRFIDを使って欲しいとか、ベルトコンベアでグルグル流すんじゃなくってテーブル席に直接デリバリする方式を開発するとか(ひな鳥山では水路と船を使って実現しています)まだまだ進化の余地がありますね。

寿司を楽しむというよりも、システムを楽しむのがいいのかも知れません。オールドタイプな自分は、システムに組み込まれたような気がして全然馴染めませんでした。これなら家にデリバリしてもらう方が落ち着くなあ。

モダン・タイムス

B0001E3CKU
モダンタイムス コレクターズ・エディション
チャールズ・チャップリン ポーレット・ゴダード ヘンリー・バーグマン

関連商品
黄金狂時代 コレクターズ・エディション
独裁者 コレクターズ・エディション
街の灯 コレクターズ・エディション
サーカス コレクターズ・エディション
殺人狂時代 コレクターズ・エディション
by G-Tools
無添くら寿司 東京都八王子市椚田町579-5 TEL: 0426-69-5615

システムはこちらのブログが詳しいです(写真付き)

[ス] 『無添くら寿司』 (品川)