メガーヌ ルノー・スポール(RS)に乗ってみた

F1で今トップを独走中なのはご存知「You're Shock!! 眉毛」ことアロンソ。そうなんですよ、マクラーレンメルセデスでもなければ、ウィリアムズBMWでもない。BARホンダでもなく、フェラーリでもない、ルノーなんです。それなのになかなかルノーって車選びの中に浮上してきませんでした。しかし今日は偶然にも試乗車があるということなので行ってきました。

試乗はこちら、メガーヌ ルノー・スポールです。

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見てくださいこの奇天烈なデザイン。私たちの常識を逸脱しています。しかしです、よく見慣れてくるとなんかカッコイイ。特にこのメガーヌ・トロフィーを見たあとでは、アリかも?と思わせる説得力を持っています。え、ダメですか?そうですか。そんな方はご縁が無かったということでサヨウナラという位割り切ったデザインです。

奇抜な車が欲しい、目立ちたいという上にさらに走りでも目立ちたい人にもってこいなのがこのルノー・スポールです。エンジンはご機嫌な2L ツインスクロールターボで224ps、トルクは30kgを僅かに超える心臓。なによりいいなと思わせるのが、ターボラグの無さでしょう。かすかにん?というタメはあるものの、ドッカンというよりモリモリといったパワーがアクセルについてきます。試乗車は私の苦手な左ハンドルのMT。コスタリカ旅行のRAV4以来ですが、なんとか運転できました。ヒール&トーは全然でしたが。

気になる足回りですが、なんか不思議でした。柔らかくもないが、柔らかいといった感じでしょう。ステアをするとスッとフロントがロールするんですね。なにせ試乗路は直線道路しかないので切り込むとかロールかけるという状況にないんでよく分からないんですが、比較的柔らかめの印象です。かといって路面の凸凹はそれなりに拾うのでダンパーやブッシュが標準よりも固いという謳い文句も納得です。

やはりこの車で一番特筆すべき点はブレンボのブレーキでしょう。フロントは4ポット対向ピストンキャリパー、310mmのディスクです。リアも300mmのブレンボディスクを使っているということで、とにかく軽い踏力でものすごい効きです。効きすぎなくらい。

6MTは日本製ということで、なんでもルノー、日産の提携により日産プリメーラで使われているものだそうです。こんなところにカルロス・ゴーンの影響があったとは、意外ですね。

あと特徴的なのは、フロントフェンダーがFRPだそうです。軽量化というよりも、ぶつけて補修をしやすいようにという配慮だそうで、ボンネットは普通どおり鉄です。塗装は目を凝らすとやはり若干色が違うことからわかります。

それにしてもフロント・リアバンパーとリアスポイラーがつき、17インチ(本国は18インチ)ホイールだけで随分とかっこよく見えます。リアバンパーに収められているツインセンターマフラーってルーテシア ルノー・スポールV6(ミッドシップ)、古くはルノーサンクターボのミッドシップのテールを彷彿とさせます。車って本当に微妙なところで印象が変わるものなんですね。

大衆車にスポーツモデルが必ず用意されているヨーロッパというのは、豊かな国なんだなあと感心。なんかゆっくり走っても楽しんですよね、こういうのは。